タイムシフト視聴を加味した統合視聴率の速報が出たよ

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先日本家サイトの視聴率関連記事【主要テレビ局の直近視聴率をグラフ化してみる】でも触れているけど、日本で唯一の視聴率精査機関であるビデオリサーチでは2016年10月から、テレビの視聴率に関してこれまでのリアルタイム視聴率に加え、タイムシフト視聴率(要は録画しておいてあとで再生して観る)、そしてそれら双方も合わせて重複分を差し引いた統合視聴率を集計するようになった。タイムシフト視聴の場合、CMスキップは顕著になるし、視聴の概念そのものが変わってしまう気がするので、個人的には「本放送から一週間以内」なりの制限を設けた方が言いような気もするのだけど......的な話はともかく。

視聴率が低迷中のフジテレビの決算補足資料では「10月からタイムシフト視聴による視聴率精査が始まるので、自局の番組視聴率も盛り返すかも」的な期待もりもり感。

でも現実はキビシー。

詳しくはリリースに記載されているけど、タイムシフト視聴がされやすい番組とされにくい番組がある。連続モノのドラマがタイムシフト視聴されやすい感じかな。あとはスペシャル番組なども。で、フジテレビの番組は、統合視聴率では上位30位には皆無という次第に。自局の番組がタイムシフトで底上げされたのは事実だけど、他局はもっと底上げされて、相対的に順位を落としてしまった次第。

ただ、視聴率をCM確保のために指標として考えた場合、タイムシフト視聴率を考慮するか否かっては悩みどころ。CMスキップが多分に成されるので、タイムシフト視聴率が高い番組でCM打っても、リアルタイム視聴率が同率の番組と比べると、効果が段違いに薄くなることは目に見えている。

広告主はどのような判断を下すのだろうか。半期ごとの視聴率の発表の仕方と共に、注目したいところ。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月15日 06:32に書いた記事です。

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