タイムシフト視聴率の採用とテレビCMとの連動と

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10月に始まった民放新作ドラマの3本の視聴率が20%超、NHK大河ドラマ「真田丸」も20%を超え--。実はこれ、ビデオリサーチが今月公表した、録画視聴を加味した「総合視聴率」の数字。視聴率はこれまで、放送と同時に見た割合を示す「リアルタイム視聴率」だけが公表されてきたが、"隠れ視聴率"とも言える録画視聴率を含めたランキングはいかに。


ビデオリサーチは10月3日から、関東地区の900世帯を対象に、リアルタイム視聴率に加え、録画を7日以内に視聴した割合「タイムシフト視聴率(録画再生率)」の調査を始めた。両方を足して重複を除いた新たな指標が「総合視聴率」だ。


先日【タイムシフト視聴率の採用と、それ以外のテレビ閲覧方法と】でも言及した、ビデオリサーチによる視聴率の話で、リリースを元にした記事が出てきたので、それを活用する形でもう少し。というかタイムシフト視聴率の利用開始に関わるリリースを探してくればよかったまでの話なのだけど、タイムシフト視聴率は本放送から7日以内に録画再生されたものに限られるのね。つまり平日録画して週末にまとめ観るというスタイルを想定しているわけだ。確かにテレビ視聴時間は平日より休日の方が長く、録画視聴に限定してもその傾向があるから、納得はできる。

他方、新聞の回し読み的なところもあるタイムシフト視聴の場合、多分にテレビCMはスキップされることを考慮しなければならない。新聞を回し読みする際に、新聞本紙に掲載されている広告はともかく、チラシまで合わせて回すってのはあまりないのと同じ。ましてや昨今では動画視聴が浸透しているわけで、要らない部分はバリバリ飛ばす視聴文化が形成されているので、以前よりもCMスキップ需要は大きい。可能ならばどんどん飛ばしているだろう。

そうなると、新採用の統合視聴率(リアルタイム+タイムシフト-重複分)とCM視聴傾向との連動性は、これまでのリアルタイム視聴率と比べて低下する。これは間違いない。その点を配慮しておかないと、テレビCMのクライアントは非効率なCM出稿料を強いられることになる。

他方、タイムシフト視聴率の定義は「本放送を録画して7日以内に視聴した割合」ではあるけど、週を超えてまとめて観る場合とか、再放送、他局(例えばBS)での放送が加味されないなど、多分にテレビ局側の都合で設定された感は強い......というか、タイムシフトを視聴率に加えること自体、多分に無理がある。境界線をどこに設けるかの論議はおそらく尽きないだろうから。

タイムシフトも勘案された統合視聴率は、テレビ局の都合による上げ底的視聴率と見た方がいいんだろうなあ、という気はする。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月18日 06:59に書いた記事です。

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