財務省の教職員4.9万人/10年削減の話

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財務省は、公立の小中学校の教職員の数について、「少子化に伴い、今後10年間でおよそ4万9000人の削減が可能」とする試算をまとめ、文部科学省に教職員の定員削減を求める方針を固めました。


財務省は、少子化に伴い、今年度は全国におよそ960万人いる児童・生徒数が10年後には840万人となり、およそ120万人減る見込みになっていることを踏まえて、「今後10年間で教職員の数をおよそ4万9000人削減できる」との試算をまとめました。


今件は先日から複数の報道機関で伝えられ、数字そのものが一致していることから、財務省の公式サイトには一切言及は無い&「まとめました」との表記であり明らかにした云々でないことから、内部文章の報道開示か、意図的リークに近いものがあるのかなあ、という感はある。

なので、元々国民に広く公知するつもりが無い点から、情報の流し方自身に財務省側の思惑が強くあると見た方が無難(財務省は公的公知資料はすぐにウェブ上にアップすることでも知られている)。

で、ヤフーの上の記事でもコメントとしてさらりと書いておいたのだけど、2016年度の学校基本調査の速報値の限りでは、公立小中学校の教職員数は教員と職員を合わせ、小学校...47万0107人 中学校...25万8794人 合計...72万8901人。今報道の値をそのまま用いれば、10年間で120万人減少する児童(小学生)・生徒数(中学生)は今年度から12.5%減となり、教職員数の削減が4万9000人となれば6.7%減となる。

他方、子供数の減少に伴う教員数の減少は、すべての子供が一か所に集まっていれば容易に可能だけど(つまり数字上のみでのあれこれを計算した場合ってこと)、実際には学校単位・クラス単位での減少が必要となり、また学校の維持レベルでは建造物そのものや、教科毎の専門の教師が不可欠となるため、単純にはいかない。

今件は資料の公開後にその試算の妥当性に関し、改めて論議した方が無難だろう。というか「4万9000人減」との数字ばかりが先走りして、現在の教職員数は各報道ではほとんど見受けられず、他方反応されている界隈では下手すると10年間で、子供の減退予想数辺りまでふっ飛ばして語られている向きがある。釣られた感が強いのだよね。ホント。

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このページは、不破雷蔵が2016年11月 4日 06:51に書いた記事です。

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