ハロウィンや日ハムの優勝、何かイベントがあるとネタやガセやフェイクが蔓延するので要注意

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特に短文・単発画像や映像が周知拡散されやすい特性と情報発信元の精査をするのにちょっと手間がかかることもあり、特にツイッターで起きやすい話ではあるのだけど。いや、あるいはLINEでは日常茶飯事かもしれないし、Facebookでも当方の知らない界隈では似たような話で持ち切りの可能性もあるけれど。

ここ一両日だと渋谷などでのハロウィンとか、プロ野球での日本ハムの優勝などを受けて、現地や発信元界隈でのネタ的な面白画像が「今こんな感じでーす」的なように回っている。面白い素材であることと、時節に乗っていることもあり、目立つし周囲に広まりやすいので、承認欲求もりもり感だったり、ツイキャスやYouTubeでキャスターをしていて集客したい人、フォロワーを集めたい人(注目を云々、ビジネスで)などにとっては絶好の機会であるわけだ。まぁ他に、以前何度か忠告している、リンクを介して詐欺サイトへ誘導させる手立ても同じなのだけど。

で、一例として挙げておくと上のシャウエッセン山盛り画像。あたかも今回の日ハム優勝に合わせて的なコメント付きで語られていたけど、ダイナミック既視感があったので検索してみたら、確認できる範囲では震災後の2011年4月に投稿されたもの。そしてタイミングからはおそらく、震災に絡んで流通網が混乱した際に生じた、物流パニックの時の写真。

指摘の通り利用者が増えれば逐次新しい人が加わり、その人の記憶の中にはサービス上における過去の事柄が刻まれていないのは当然の話。学ぶ機会も滅多にない。10歳の人が20年前のことなどを(学習しない限り)覚えているハズなどないってこと。ツイッターに限った話ではないけど、ネット界隈では次第にこの類の「昔のネタが掘り起こされて、意図的、さらには無意識に情報を改ざんされて頒布される」という、情報の高エントロピー化が進んでしまうことになる。


震災後の物流パニックといえば当方の手持ちにもこんな素材が。少なからず商品の生産ラインが止まり、同一カテゴリ内の別種類ので穴埋めをしたり、その目論見で過剰生産をしてしまって消費しきれなくなったり、ラインが止まってしまって保全が効かないので作れるうちに作っておこうとか......。最近では発注ミスによる似たような画像も少なからず見かけるようになったけど、その類のとはちょっと事情が違うのだよね。

渋谷などのハロウィン......に限らず、何らかの事象に関わる画像・映像・情報は、公的なものや信ぴょう性が非常に高いもの(普段から正しい情報を流しているもの。アカウントをたどれば大体精査はできる)以外は一律でネタと認識した方が間違いは無い。条件反射的にリツイートなどの拡散対応をすると、間違った情報の散布に加担したことになるので、要注意だよ、と。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年10月30日 07:29に書いた記事です。

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