交流サイトの児童被害が増加中との話

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今年上半期(1~6月)、見知らぬ相手ともやりとりできる交流サイトを利用して性犯罪などに巻き込まれた18歳未満の子どもが、昨年下半期(7~12月)と比べて33人増の889人となり、半期ごとの統計が残る2008年以降で最多だったことが20日、警察庁の集計で分かった。

先日警察庁から発表された、「コミュニティサイト等に起因する事犯の現状と対策について」。ついに「出会い系サイト」の名前が題名から消えて、本格的に一連の事案の場がコミュニティサイトにシフトしてきたなという感がある。

で、今件報告書は半年ごとに公開され、そのたびに本家サイトで分析記事を挙げているのだけど、今回からお休み。理由はいくつかあるのだけど、データの開示部分が少なくなったのと、解説するまでもなく当たり前の状況が書かれているので、一次資料を読み解くだけで十分な状態となっているから。

同庁によると、サイト別被害は最も多い「ツイッター」が39人増の180人で、全体の2割を占めた。一方、年齢確認による18歳以上との交流制限や投稿内容の監視などの対策を講じたサイトは減少に転じ、2番目に多いチャット系の「ぎゃるる」は78人(29人減)、「LINE」が63人(3人減)、チャット系の「友達作りTalk」が48人(16人減)などとなった。

また、元記事にはこんな感じで具体的なサービス名まで表記されてるのだけど、ウェブ上の公開資料には一切その類が無い。これでは何の意味もないので、ここで「リリースが出たよ」と覚書しておくだけで十分かな、という感じ。

ぶっちゃけると人と人との意思疎通を橋渡しするツールがあれば、それを介して懸念されているような事案は発生しうる。これはいかなる規制を用いても防ぎようが無い。オークションサイトで合法的でないアイテムが取引されるのと同じ。それなりに対策を講じれば、発生率を下げることは可能だけど、オークションはともかく、単なる意思疎通のツールでは、ちょっと難しい。NGワードを設けても、暗号化されたらそれでオシマイ。

啓蒙と教育を浸透させていくのと共に、罰則強化ぐらいしか、手立ては無いのかなあ、という気はする。自動車は便利だけど、普及すればするほど事故も発生しうる。安全性をどれだけ確保しても、ゼロにはできない。努力は必要だけど。それと同じかな。

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このページは、不破雷蔵が2016年10月22日 06:38に書いた記事です。

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