企業のトップ勢のスットコな、時代錯誤的な主張と生存者バイアスと

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経団連や経済同友会をはじめとした経済界の重鎮の集合体、またそこまでいかなくとも大手企業のエライ、成功したといわれている人たちにおいて、社会全体に対する提言の中で、「お前は何をいってるんだ」的な話が出てくることが少なくない。いや、当方が単におバカさんだからということもあるかもしれないけれど、一次ソースを当たって元々の言及を確認したり、理由をチェックしても、どうも理解できない。前世紀の、社会全体の情報がまだ混とんとしていた時代になら通用したかもしれないけど、今は色々な意味で環境が変わっているのに、同じことをしてもだめだろう、的な。

その辺りの話を見聞きしつつ、例の島耕作シリーズを読み返してみると、やはり同じような方向性で話が進んでいくことが多々あったりする。ああ、前世紀、特にバブル崩壊ぐらいまでの世界観でぴたりと周辺環境への認識が止まっていると考えると、多分に道理が通る。いわゆるジェネレーションギャップというやつ。単なる生活文化上のギャップならば笑って済ませられるけれど、そのギャップのままで「今の社会」のかじ取りをされたのではたまらない。大航海時代の海図を用いて今の船を航行するようなものだな。


で、これって何か既視感があると思ったら、先日も触れた、例の「生存(者)バイアス」そのものだった。経済界の重鎮は少なくとも経済面で成功したとの認識を自他ともに有しているから、その立場にある。なので、自分が成功した手段をそのまま今でもすべて通用する、自分の成功時の認識が今でも当てはまるとの亡霊に取りつかれている。無論、今でも多分に通用するものもあるけれど、すべてがすべてそうであるとの前提で現在に押し付けようとしているので、頭が痛い事態となってしまう。

以前ちらりと触れたけど、人の寿命が延びて社会全体に影響を与える年齢階層・人口比が大きくゆがんだことで、人間の社会構造そのものがひずみを生じている。それを実感させる話ではある。


ギャップが生じるのは仕方がないし、むしろ自然の摂理。そのギャップはギャップとして、それが悪癖として現在に悪影響を与えるのは避けるべきだとは思うのだけど。ましてや昔と異なり、社会の動きが加速化している現在ではなおさらの話ではないかな。

話はそれるけど、ある意味日常系の漫画は、この辺りの社会環境・文化の変遷を知るうえで、良い材料になる気がする。

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このページは、不破雷蔵が2016年10月13日 07:10に書いた記事です。

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