「NHKでインド6弱」のデマ画像と、非常事態時の情報の公知と、「冗談でしたてへぺろー」が通用しない件と

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14時7分頃に鳥取県中部で発生した震度6弱を観測した地震に関連し、Twitterでは「NHKがインド6弱と報道した」というデマ画像が出回り、一時混乱が広まりました。デマ画像は複数のTwitterユーザーがツイートしており、中には1万RTを稼ぐものもあった様子。そもそも「震度」を「インド」と書き間違えるネタは今回が初めてではなく、2014年には「関東地方でインド5弱」というテロップが表示されたニュース番組のネタ画像がTwitterなどで拡散されたことも。また、2004年には本当に「北海道でインド5強」というニュースが誤配信されたことがあるといわれており、これが一連の「インド」ネタの元とされています。

先日発生した四国中国地方での大型地震。当方は関東在住のためほとんど気が付かなかったのだけど、随分と大きな規模のもので、関西以西に居住の方々のお話を見聞きするに、その大きさがよく分かる次第となっている。

ただ同時に、このような非常事態、情報が錯そうしやすい状況下において発声しやすいのが、デマやデマを用いた悪質な誘導詐欺の類。リンクへの誘導はまだ当方自身は確認していないけれど、デマの類はいくつか目視している。この「インド6弱」もその一つ。

ツイートをした本人は「他から拾ってきた」「ふざけているだけだし」「本物だと思う方がバカ」的な開き直りをしているのが多分にあるけれど、兄弟や家族内部でのネタ話ならともかく、不特定多数に拡散される情報である以上、責が発生することは忘れちゃならない。内輪ネタとしてのチャット的なLINEでの話ではない。


指摘の通り、春の熊本大地震ではライオンが逃げたとのデマを流しお縄になった人がいる。偽計業務妨害によるものだけど、今件もNHKの実名を使っている以上、同様の話となる可能性は否定できない(法的解釈ができる資格を持たないから断言はしないけど)。要はノイズとなるわけだ。

またこの類のネタが広まると、本当に知りたい・知らせたい情報とまじりあってしまい、伝えられる機会が減ってしまう。混ぜるな危険、的な。さらにこれをまとめた悪質系まとめサイトの記事をツイートしたりリツイートする界隈も確認できるのが、頭痛モノ。災害時に悪質系まとめサイトの情報をリツイートするのは悪手どころか、最悪の選択肢であることは、東日本大震災後の数々の扇動記事で十分以上に認識している・されているはずなのだけどね。「ネタだとわかっているから」と当事者は思うかもしれないけど、受け手側が同じ認識をしているとは限らない。何しろネタとは書いていないから。


今件に関しては......というか今件のようなパターンでは指摘の通り、ふるい分けの材料として、リトマス試験紙的に用いると、有意義な情報の精査ができるかもしれないね。

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このページは、不破雷蔵が2016年10月22日 07:07に書いた記事です。

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