所信表明演説でのスタンディングオベーションと過去の記録と

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米国議会では大統領教書演説において、政策項目単位で与(野)党議員が立ち上がり大統領に賛辞を送る風潮があります。また昨今においては名前の挙がった「海上保安庁、警察、自衛隊」が各脅威や問題(昨今では沖縄での防衛省職員に対する数々の、限界を超えた反対派による行動が良い例です)に対し、これまで以上に重要な役割を果たし、任務を遂行中であることは言うまでも無いことです。ただ、それに対し賛美の行為を見せるか否かは、各自の判断にお任せしましょう。


他方、ご記憶の方も多いと思われますが、2009年10月26日に行われました、第173回臨時国会における民主党(現民進党)政権下での鳩山内閣総理大臣の所信表明演説においても、同様のスタンディングオベーションが発生しております。政府インターネットテレビにも収録されておりますので、「第173回国会における鳩山内閣総理大臣所信表明演説」でご検索下さい。最後の部分です。


朝からツイッターのタイムラインが騒がしいのでちょっと確認したら、こんな話があったので、とりあえず色々と精査してコメントをば。7年前のことなのに、当事者も忘れているとは、健忘症の気があるのではないかと頭を抱えてしまう事案ではある。


指摘にある通り、各挙動は「海上保安庁、警察、自衛隊」に対するもので、昨今の国内外情勢をかんがみれば、そのような対応をしても当然のような状況にあることは否定できない。それをあたかも首相当人に対するもののように解釈し、公言して多くの人に錯覚させている感はある。また、佐藤氏が少し前に、促す云々という発言をしていたのも、あるいは今回のにつながったのかなあ、という気はする。


で、こちらも精査したり指摘の通り、スタンディングオベーションは二十数年来見たことない云々ってのは「寝てたの?」的な突っ込みをしてもおかしくなく、7年前の鳩山内閣における、同じく所信表明の時にも起きている。しかもこちらは、「海上保安庁、警察、自衛隊」に対するものではなく、鳩山氏本人と自政党に対するもの。感極まった雰囲気の上で起きた感があるけど、これってたかだか7年前の話なんだよね。


そして仮に「スタンディングオベーション」が異様な光景であるのなら、安保法案の決議の際の、野党議員のプラカード一斉振りかざし事案は狂気ですらある。また、7年前の所信表明演説の時にも、ある意味ではもっと問題視すべきものが起きていたのにそれをほとんど指摘していない報道に関しては(指摘している記事もあるけど)、品質のほどを疑われるし、アーカイブ化されるのを嫌うのも理解できるなあ、という気はする。

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このページは、不破雷蔵が2016年9月27日 07:32に書いた記事です。

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