人工透析に関わる問題記事と、記者による記事投稿型のメディアと、品質チェックと

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すでに見聞きしている人も多いだろうけど、先日元アナウンサーのH氏による透析患者に関する的外れで誹謗中傷色の強い記事が、記事投稿型メディアのblogosに掲載され、大炎上祭りとなった。結果として上記にある通り、blogosでは記事掲載を取り下げ、内容に関する謝罪記事を掲載することとなった。

特定の記者に権限を与えて記事をアップしてもらい、雑誌のような体裁の情報・ニュースサイトとして読者に提供するスタイルは、欧米の新聞社で大いに採用され、それのみをコンテンツとするニュースメディアも複数登場した(ハフィントンポストが良い例かな)。

日本でもこの数年の間に同スタイルは随分と浸透した。新聞社自身は色々と矜持があるからなのか、自社新聞社サイトそのものではなく、別サイトを作って新聞色を薄くしているところばかりだけど(それを悪用しているところもある)、ポータルサイトが運営したり、独自のメディアとして立ち上げるところもある。

いずれにせよ。ソーシャルメディア的な、記者式の投稿スタイルによるサイトでは、今件のような事案は、ある程度生じえる話。この類の記事は原則、各記者の善意・良心に基づき、多分にノーチェックで掲載されるので、(サイトによっては事前チェックが入ることもある。ケースバイケース)。記事を書いてもらって編集部でチェックした上でデザインして掲載といった、普通の記事とは異なるのだよね。例えるなら各新聞社の記者が肩書を公開しながらツイートするようなもの。記者ツイートで問題発言が相次ぎ指摘されているけど、それが今回はウェブ上の記事で生じただけの話。

従って、このタイプの情報サービスを構築運営する場合、投稿する記者の品質チェックが非常に重要となる。。意見は多様性があった方が良い、アグレッシブな記事の方がPVが稼げる、色々な理由はあるだろうけど、漸次に、そして厳しい品質チェックが求められる。

たとえその業界で著名な、あるいは名前が知られている人であったとしても、執筆される内容に問題があるのなら、起用されるべきではない。全体の品質維持のためにも、欠かせない方策。有名ラーメン店を集めた名店街で、たとえ知名度が高い人物によるものでも、鼻から麺を吹き出すほど不味い商品を出す店があると、名店街全体のバリューが落ちてしまう。そんな感じ。

そして、あの類の筆者は多分に(本来の意味での)確信犯的な形で行動しているから、事前精査による選別はそれほど難しくはず。

......なのだけど、ネームバリューやインパクトを優先して人選したのかなあ、という気はする。あるいは「良いことをいう場合もあるじゃん」ぐらいの気持ちで。ただ上の例でなら、美味しいラーメンを作ることもあるけれど、お客が卒倒するような不味さのラーメンをしょっちゅう作る、食中毒もたびたび起こすってのは、人選としてはやはり間違っているわけで。

加えて今回の場合に限れば。blogosは事前に編集部チェックが入るタイプの記事展開のはずだから、今件もチェックを通った上での掲載であるはずなのだよね。にも関わらず掲載がなされてしまっている。チェック機能そのものに問題がある、と指摘されても否定はできないんじゃないかな。

            

コメント(1)

大きな資本を抱えないがゆえに自由闊達に意見が交わされるのがネットのいいところだけど
氏のようにメインストリームからはじき出されて特に才能もないのに中途半端に有名だけな
目立てなければ没落するタイプの発信者は最初からきつめにチェックをするぐらい気を使わないとね。

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このページは、不破雷蔵が2016年9月23日 07:23に書いた記事です。

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