ジニ係数と所得格差と報道姿勢と

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所得格差を表す「ジニ係数」は、税金などを支払う前の所得(公的年金などの給付を除く)にあたる「当初所得」で0・5704(前回比0・0168ポイント増)となり、過去最大を更新した。

先日発表された、3年おきの調査「所得再配分調査」の最新版となる平成26年分の結果とその内容に関する報道。記事タイトルだけを見ると格差が拡大してヤバい的なものが複数の報道で伝えられ、それのみで反応する界隈もちらほら。で、今記事ではほとんど言及されていないけど、このジニ係数における増加、つまり格差の拡大は、年金生活者の(人口構成比)増加が原因。年金生活者(就業継続者も含む)は公的年金が収入のメインとなるし、補完を貯蓄からの引き出しで成すのだけど、それらは当初所得を基にしたジニ係数の計算では計上されない。要は、見かけの収入はゼロ、あるいはごくわずかだけど、年金や貯蓄の切り崩しで生活していくって人が増えているので、収入のみで貧富を勘案したら、そりゃ貧困に見える人が増えても当然の話というもの。


で一次資料を見ると分かるのだけど、公的年金などの給付金も合わせた場合のジニ係数も計算されていて、それだと値が減少、つまり格差は縮小している。どちらにしても数字としてはごくわずかで、ぶっちゃけると増減は誤差の範囲なんだけどね。

この辺りまで確認しないと、公式発表された、一次資料による情報の本意は分からない。本来はこの辺りまで報道は伝えるべきなんだけどね。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年9月17日 07:06に書いた記事です。

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