「若者は定時で帰る」となじるコンサル

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先日も似たような事例を別ルートで見かけた記憶があるのだけど、経営コンサルやそれに近しいアドバイザーの類には、顧客となりやすい高齢層やセミシニアに聞き触りが良いような話を、世間一般の常識とか守って当たり前のように語るケースが多々ある。昔はそういう風見鶏的なものでは無かったはずなのに......という人も結構いるんだよね。

今件では内容は記事を読んでほしいのだけど、新人社員が定時になると帰ることに対し、問題があるような主張がなされている。記事タイトルの「トンデモ言動」がそれに該当するのだけど、ちょっと考えてみると「なぜ定時に帰るとの意思表示がトンデモなのか」との結論に至る。むしろそれをトンデモと表現することの方がトンデモな気がするのは当方だけだろうか。

この話の類になると、必ず出てくる反論...というか正当化するための意見が「昔はみんなそうだった」「自分達が新入社員の時は」という、自分達がやったのだからお前たち新人社員も当然やるべきだとするもの。コンサル側の主張も概ねそれに沿っている。

で、あなたがた社内にいる上の方々は、当時の会社が保証したようなさまざまな恩恵を、今の新人社員に与えていますか? 環境も社会情勢も変わっているのに、自分の都合の良い部分だけ「昔と同じようにしろ」では、あまりにも虫が良すぎる。

これ、ちょっと前にも触れた気がするのだけど、結局、時代の流れが加速化しているので、時代遅れになる時間がどんどん短縮されているのに、それに気が付かずに昔の価値観に捕らわれたままで、今の人たちにその価値観を押し付けようとするので、齟齬が生じてしまっているんだよね。俺の時には公衆電話から連絡を入れたのだからスマホなど使うなとか、計算はそろばんでやれ、エクセルで入力しても必ずそろばんで検算をしろ、とかね。

あとは上の倍勤マンのように(良くできた言い回しだな、これ)、他との同調を強いるってのも良くない。これ、よく考えてみると管理側のマネジメントの失敗を、部下になすりつけて互いに責任を負わせ合っているのと同じなんだよね。

最低でも法定割増金を満額支払うこと、そしてサービス残業は違法行為。これを徹底するだけでも若者の上司離れは随分と減る気がするのだけどね。定時で即帰るってのは就業者の権利ではあるし、残業は仕方なくさせられるもの。なので、超過料金が発生するのは当然の話。タクシーの深夜料金と同じだよ。


まぁ、この辺は余興で調べたら色々と出てきた話。クライアントが企業、その上層部である以上、それらの人達の問題点を指摘してイヤな想いをさせたら、お仕事が無くなるかも、だったら太鼓持ちして叩く対象を自分が雇われることの無い若者たちにした方が、頭の良い話ではある。

ああ、これって先日の【「若者に好かれるような会社」は「しっかりとお金を出す会社」に他ならず】と構造は基本的に同じだわな。

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このページは、不破雷蔵が2016年8月11日 07:17に書いた記事です。

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