不特定多数が使う機器と、その使い方の説明と

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スタイリッシュなデザインではあるけれど、スタイリッシュ過ぎて幅広い層が使うのにはちょっと分かりにくいこともあり、今では色々と補助説明のシールが貼ってある、セブンイレブンのカウンターコーヒーマシン。まぁ、創り手の「こう見せたい」と、使い手の「使えれば良いのに使い方がイマイチ分からん」とのギャップを知る、良い事例ではあった次第。指摘されている写真の二つ目(シールだらけになっている方)はコラージュであるにも関わらず、本物のように語られてしまうケースがあるので、ちょいと注意喚起。あれでは逆に、余計に分かりにくくなってしまう。

で、この類の「説明不足」「創り手の親切心が逆に邪魔」的な話って、結構どこにでもある。ウェブサービスでは特に。「この方が便利なはずだ」「役立つはずだ」という、ある程度知っている立場の上での思い込みで創られ、インターフェイスが構築された結果、かえって分かりにくい、使いづらいものになるってやつ。そのうちには「少々使いにくくなっても、この方が利益は増えるはずだ」ってのもあるのだろうけど。公共サービスの端末とか、家電商品などではさすがにそのような思惑は無いからねえ。そしてふと見直してみると、過剰なまでの説明がなされた機器や、百科事典のごとき説明書が完成する。

ただ、過剰なガイドの追加は、多分にサービス提供側の保険もあるのかな、という気もする。「書いてないじゃないか」と突っ込まれると責任は重くなるけれど(注意喚起不足)、説明にあれば「書いてありますよね」と一応過失を回避できる、と。まさに家電商品の説明書にある「こんなことするわけないじゃな」的なまでの解説が良い例かな、と。......いや、実際にその類のをやらかす人がいないわけじゃないのが怖い話でもあるけど。

ただ、「書いてないじゃないか」とクレームをつける性質の人は、得てして説明書の必要な部分を読まないもの。そして「(俺に)分かりやすいように書け」と逆切れするのがオチ。「ここに書いてありますよね」「読まなかった。俺が読まないような書き方をするのが悪い」ってのは、信じられないかもしれないけれど、当方も複数経験がある」。結果として、厚い説明書とは別に薄いガイドブックが必要になり、ますます冊子の量は増えていく。説明書、解説書、簡単ガイドブック、パンフレット、エトセトラエトセトラ......。

その観点でAI式のガイダンス、例えばSiriのようなものは今後ますます重要かもしれない。何か疑問があれば問い合わせることで、適切そうな回答をしてくれる。要は教えてクンに対応できる、なんでも教えちゃうよさんが求められているのかも。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年8月 8日 07:06に書いた記事です。

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