株式のやりとりには必ず相手がいる...鉄火場で原則を忘れるな

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「鉄火場」(てっかば)とは元々は鍛冶を営む場所で、そこから転じて(熱い様子)ギャンブルをする場を指すようになった。さらに株式絡みでは思いっきり加熱した売買がなされており、もりもり出来高が増えている銘柄を指す。まあ大体は上昇中の銘柄。あるいは仕手的な感じになっていて、これまた言葉通り「手を出すとやけどしちゃいそうな乱高下が起きている」状態。

で、先日の某作品のスペシャルヒットに伴い、某銘柄がこの鉄火場状態となっている。最低取引単位が金額としても大きめなので、売買金額もかなりのもの。

色々と加熱してくると、株式の原則を忘れがちになり、素人の考えが支配的なものとなる。いわゆる希望的観測。自分が買った銘柄は必ず上がる。必ず誰かがもっと高値で買ってくれるはずだ。期待される度合いは無限大で、これからもどんどん株価は上昇するはずだ。的な。

しかし現実はキビシーッ。ネットゲームに登場するNPCのお店では無いのだから、無尽蔵にいくらでも株を買い取ってくれるはずは無い。自分が買った時には必ず売り手がいるし、自分が売った時には必ず買い手がいる。ツイートではバトンと表現しているけど、まさにそんな感じ。冷静に考えて、「自分が買った時より高い値で買い取ってくれる人の姿」が想像できないのなら、その銘柄には手を出さない方が良い......のも分かっているのだけど。熱狂はその常識感を吹き飛ばす効力があるんだよね。例えどれだけお金がかかっていても。

自戒の意味も込めて。

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このページは、不破雷蔵が2016年7月20日 06:59に書いた記事です。

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