「若者の"元から"テレビ離れ」

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実のところタイミングが色々と微妙で、引用元の話はケースバイケースになるかなあ、という感は強いのだけど。実際、パソコン経由のインターネットは若年層に相当浸透したのには違いないけれど多数派までに至ったかというとそうでも無く、PHSや従来型携帯電話は多分に若年層に普及したけれど表現力などの問題でそれだけに取りつかれているってこともなく(ただ、「ケータイ小説」のブームぶりを調べ直す限りでは、それなりに従来型のメディアに恐怖感を覚えさせたようだけど)。

やはり色々と機能を充実したスマートフォンの普及浸透が大きいのではないかな、というのが当方の自論。だから日本ならば2012年から2013年ぐらいあたり以降かな。とはいえ、指摘されているような平成生まれの人達は、柔軟性も高くさくっとテレビから距離を置く...というかスマホに近づいた結果としてテレビから離れてしまう。さらにこの数年で物心がついた人以降の人は、まさに「最初から テレビじゃなくて スマートフォン タブレットなら 画面も大きい」的な感じで、テレビは日常生活の中のエンタメとしてはサブになっているのかもしれない。

テレビからスマホにシフトした人、はじめからスマホだった人双方とも、テレビから離れていくという意識は無い。テレビより魅力的なメディアがあったので、そちらに足を向けているだけ。恐らく、指摘されている「元から距離がある、見向きもしていない人」によって、テレビが頭を抱えるのは、これからじゃないかなと(現状ですら序曲でしかないわけだ)。つまり「若者の"元から"テレビ離れ」による状況変化は、むしろこれからだ、と。もっともしばらくは、その減少分を増加する高齢層が補う形になるのだろうけど。


便宜性や操作感覚の好き嫌い、過去の自分の蓄積との拒絶反応などもあってか、ネットやスマホなどのデジタル系にシフトする動きが顕著なのは30代位まで。40代以降も少しずつ動きを見せているけれど、30代以下と比べれるとやはり随分と差が出てしまっている。

二つ目のグラフは上記の「テレビからスマホにシフトした人」の終りの世代ぐらいになるのかな(今現在、小学校ぐらいが最後尾になるのだろう)、中学生におけるネット利用と他の行動時間との関係を示したものだけど、スマホなどのネット利用でテレビを視る時間、家族とのだんらんの時間、そして睡眠時間を削っているとの意見が多分を占めている。現状ではまだテレビはそれなりに価値があると判断され、より優先順位が低いと認識されている家族との時間や睡眠時間が犠牲になっているという感じ。これもあと数年経てば、「元から」ネット利用時間が長いために、テレビや睡眠時間などをこれ以上削る事は無いって感じになるのだろうな。

先日ちょいとばかり話題に登った「連絡を取る」という言葉の意味するもの、より具体的な表現方法の差異。学生を描写する際には、電話や電子メールでは時代遅れで、ソーシャルメディアやチャットなどが主だということだけど、「元からテレビと距離がある、見向きもしていない人」が小学生、中学生になるぐらいには、またさらに変化をしているかもしれないな。そして世代間の意思疎通がさらに難しく、断絶が生じるようになるかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2016年7月 2日 07:55に書いた記事です。

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