「ひとりぼっち惑星」から見る、ユーザーによるコンテンツ生成タイプのゲームの運用の難しさ

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これはゲームに限った話では無く、例えば掲示板の運用や、多人数同時参加型ネットワークロールプレイングゲームも合わせ、コミュニティ型、参加者が全体としてのコンテンツ生成の一員となるタイプの仕組みに大よそ当てはまる話なのだけど。スマホアプリの「ひとりぼっち惑星」に関するお話として。

シチュエーションとしては非常にストイックで世界の終焉的なドラマ的な、寂しさの中に純な輝きを見出すような、そんな世界観の中でのお話で。昔宇宙探索系のシミュレーションゲームで体験した、無人の惑星で見かけた宇宙船の中を探索してみたら航海日誌があり、それを読み進めてみたら最後に絶望的な心境と心の底からの救いを求めるメッセージが書かれており、すぐにでも助けねばと日付を見てみたら、600年も前のものだったってのが分かった時のやるせなさ。そんな奥深さを覚えるような......ものであるはずなんだけど。

いつの間にかネタ話も乱舞する形になっているのが実情。まぁ、やり取りされるメッセージの内容を容易にソーシャルメディアにスクリーンショットの形で頒布できるので、一人に向けたはずのメッセージがネタ話として不特定多数に広まってしまっているのが原因なのだけど。

語られている内容はすべて事実であるかのような、つまりこの「ひとりぼっち惑星」で語られた内容ならば、どのような創作でも事実として公知されるっぽいとして、ネタを仕込みたい人、自己主張をしたい人、フェイクな話が広まっているのを見てニヤニヤしたい人(これも承認欲求なのかなあ)などに悪用される形となってしまった。「マックの女子高生」ってのは、マクドナルドで食事をしていたら、近くで席を取っていた女子高生が話していた云々と説明すれば、あたかも昨今の学生界隈が感じている事、思っていることとして浸透しやすくなるという、枕詞みたいなもの。


極論として、システムに従った使われ方であれば、どのような利用方法をされようと、違法・不法行為でなければ、文句をいうことはできない。ネットゲームにアクセスして冒険旅行もダンジョン探索もモンスター狩りもせず、ずっと街中でうろうろしてチャットをするだけでも、一向に構わないってのと同じ。

ただ、ガセネタの流布のツールとして使われるようになると、システム側としてはイメージが悪くなるので、色々と頭を痛めるのには違いない。


企業業績や内情、株価に関する話とか、男女のアレコレとかが出てくるようになると、運用上の問題点云々では済まなくなるけど、下手をするとそんな話も出てきそうな。

この辺りの話は「こうすれば間違いなく解決する」といった方程式の類は存在しない。利用者が増えれば増えるほどビジネスとしては成功するのは一つの視点ではあるのだけど、それで全体のイメージが落ちたり、あらぬ方向を向いてしまったり、法令関連に抵触するリスクを背負ったのでは身もふたもない。かの任天堂ですら、以前チャット周りでは色々とイリーガルなものに使われてしまうことから、サービスを停止した実例があったぐらいだし......。

何か良い方法はないものかな。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月28日 07:25に書いた記事です。

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