映画館の鑑賞料金と「映画館に足を運ぶか否か」との関係、経年調査結果はあるのかな

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本家サイトの記事【70年近くに渡る映画観覧料推移をグラフ化してみる(2016年)(最新)】に係わるお話。公的機関の調査結果を見るまでも無く、映画館での映画観覧料はここ数年の間、ずっと1800円を維持している。で、映画のビジネス界隈があまり良いように見えないのは、映画館で映画を観るという行為に対する価値観が変わってきて、昔は1800円でも十分安い、元が取れる的な考えを持つ人が多分だったけれど、最近では高いと認識する人が増えているからではないかな、と。ただ震災以降は入場者数も漸増してるのだけどね。

で、指摘の記事はというと、民間調査のNTTコムによるもので、具体的にいくらなら映画館で映画を観るか、回数を増やすかという、直接質問した結果。経年変化を知りたいとのことで、当方もまさにその通りなんだけど、調査そのものが継続されていない。いや、映画に関する調査は毎年成されてるようだけど、該当項目は無し。観覧料云々ってのはすでに映画を映画館で観る・観ないの論点では、さほど重要視されていないのかも。

ライフメディアのリサーチバンクならあるいは、と思ったけれど、同社は昨年夏ぐらいから一般向けの公開プレスリリースの形で、経年調査結果の公開を取りやめている。リソースの再配分の結果によるものだろうけど、ちょっと悲しいところはある。映画に関しても確か経年調査はあったはずだけど......。

ともあれ。じわりと伸び続ける「ガルパン」の入場者数と、ここしばらくは見たことがない映画館側のはしゃぎっぷりとノリ(良い意味で)を見るに、素材そのものの良さも一因ではあるけれど、大型テレビやブロードバンドで高画質・大画面の映像を自宅でも視聴できるようになった昨今では、映画館は体感ビジネス的なモノ、それこそ遊園地みたいな感覚で作品を提供していくのも一つの方法論では無いかな、と感じる。

まあ先日から話題に登っているVR系が絡んでくると、さらに自宅で完結できる要素が増えて来るので、また微妙な話にはなってくるのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月14日 07:04に書いた記事です。

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