「プロ」って何だろう、というお話

| コメント(0)


その時の文脈や語り手側の意図するものにより多分に意味、解釈は変わってくるのだけど、汎用的にはその作業でお金を定期的にもらっている人は押し並べて「プロ」を名乗って良いし、だからこそそのお金分の拘束、矜持、責任は発生するのだと思う。......というか逆で、お金のやり取りがあることで、受け取った側と渡した側の間ではさまざまな関係が生まれ、その関係が発生する作業を成している人のことを「プロ」と呼ぶ、と考えると分かり易い。

で、引用のお話だけど事実か創作かは別として、まったく逆の内容がプロ認識されているっていうお話。頭を抱えてしまうのも理解はできる。自己犠牲の精神は、自己を犠牲としてしまうとその場で自身による作業・成果物の提供はできなくなる。それはお客にとってはプラスにはならない。そこまで考えればプロ足りえるか否かは理解できるはず。後者も対価が仕事の評価の物差しの一つである事を考えれば、正しいお話ではない。


フリーの創作系の人は特にこの辺りがマッチしているのではないかな。単発、一発勝負でならともかく、継続的な成果を必要とする場合、少なくとも安定した成果を常に提供するのがプロ。毎回全力では品質の安定化はかなわない。当然、指摘の通りテンプレ化や工夫により、効率化を図る必要がある。食品や小物などでよくあるリニューアルの類も、多くはこの成果によるもの。テンプレを創るまでが大変でもあるのだけどね。まぁ、例えるなら1つ1つ手探りで彫っていくのか、金型を丁寧に作ってその型で量産していくのか、その違いとか。


語られている話はうなづけるものばかりんだけど、ちょいと深読みすると、多分に世の中の「プロ」ってのは、求められているもの以上のを無料奉仕的な感じで盛り込むものである、ってのがイメージされているのかもしれない。だとすれば、いわゆるサービス残業を経営陣が半ば当然のものと見ているのも理解できる。お給金を貰える立場にあるお前らはプロだ、プロならサービスは当然だ、的な。

むしろプロだからこそ、安定した質による成果物を提供し続けられるよう、さまざまな工夫を成すべきではあるし、それを成してこそのプロでは無いのかな、という気はする。作業の効率化はもちろんだけど、安全・健康管理、トラブルへの備えとしてのさまざまな方面での保険、選択肢の複数確保、などなど。単にがむしゃらに作品へ注力していればそれで良し、というものではないと思うのだな。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2016年6月 6日 07:55に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「ラムネの味がするわらびもちは実在する」です。

次の記事は「セレブの部屋の象徴のアレがカプセル玩具に」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30