イギリスのEU離脱是非の国民投票に関してもう少し覚え書き

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【AFP=時事】欧州連合(EU)離脱の是非を問う23日の英国民投票で離脱派が勝利したことを受けて始まった国民投票のやり直しを求めるオンライン請願は、署名した人が日本時間の26日昼までに270万人を超えた。

そもそも論として国の重要なかじ取りの指針となる決定を、こんなシンプルな形で国民投票にかけて良かったのか否かという問題はさておくとして(法的拘束力は無いから別に無視してもいいじゃんという気はするけどね。国民の意見を無視すると次の選挙が、と心配する議員も多いだろうけど、選挙後の動向を見る限りでは、杞憂のようだし)。


で、今投票結果に関しては、色々と興味深い分析が、その方面の専門家から出されている。この類の分析は事が起きてから実際に色々と精査されて掲載されるまでにそれなりの時間がかかるけれど、それだけの読み応えと説得力はある。例のPew Research Centerでも色々とデータは出ていたけれど、当方はまるきりパスしていたので、この辺りは留保として(よもや離脱派が勝ってこんな騒ぎになるとは思わなかったものねえ)。

興味深いのは残留派の多分がある程度離脱の際にはマイナスが生じるとの認識をしていたのに対し、当の離脱派の多分は深い考えが無い......というか、離脱を選択した理由が半ば投げやりになっていること。加え、投票対象の意味や、投票行動の意義そのものがあまり感じられず、ライト感覚というか、ノリでやったらなんか大変なことになっちゃった、どうしよう的雰囲気が多分にある。ちなみに上記で引用されている出口調査結果の内容は、多方面の属性切り分けによるデータが出ているので、要注目。クロスデータが無いのは残念だけど。

これって要は「大富豪」「大貧民」的思考だったとかいうんじゃないのかな。軽いノリで「ちゃぶ台ひっくり返せばおかずがもっと手に入るかもと思っていた。だから離脱に投票した。だってそれっぽいことを離脱派の人が言ってたし」「でも実際にひっくり返す流れになったら、全部床に落ちちゃう的な話になってきた。おかずがもっと入るかもって言ってた人もてへぺろしてウソだったのが分かった」的な。

これからさらに出て来るであろう分析結果などと共に、各界隈の動きに注目したいところ。特に当事者となるイギリスにおいて、離脱推奨をした側の文言にどれだけ瑕疵があるのか否かとかね。

EUの動向、特にドイツの強権ぶりを見るに、個人的にはイギリスはEUの中に存在し続けるものの、今まで以上に特例条項を加え、半ばEUから離れたような立ち位置になるのがベターかな、と。その分、大西洋越しの米国との関係を強化して......とどこかで聞いたような設定を。

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このページは、不破雷蔵が2016年6月27日 07:22に書いた記事です。

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