商標登録出願しまくりでツバをつけまくっている事案に特許庁がお怒りのようです

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特許庁はこのほど、「他人の商標の先取りとなるような出願などの商標登録出願が大量に行われている」として注意を促す文書をWebサイトに公表した。自身の商標について、このような出願が他人からなされていたとしても登録を断念するなどの対応をしないように」と注意を呼び掛けている。


特定の企業や個人が、はやりのワードやフレーズをいち早く、かつ大量に商標として出願するケースが知的財産関係者の間で知られている。特許庁によると、こうした出願は「ほとんどが出願手数料の支払いのない手続上の瑕疵のある出願」だという。

大量に出願しておき、実際に商標を持つ企業や人から異議があった場合にのみ出願料を支払い、権利を主張する手法ではないかという見方もある。


そういや数年前に大手企業の株式に係わる大量保有報告書を、実態が無いのにも関わらずどんどん提出して世の中を騒がせたテラメント問題があったけれど(【Wikipedia「テラメント事件」】、「金融庁と証券取引等監視委員会は、代表者に刑事責任能力がないとして刑事告発を見送ることを決めた」とあるので、当事者はアレな感)、それと近しい香りを覚える事案。

実のところ今件に関しては数年前からちらほらと話には挙がっていた。しかし今回、取り扱いを行う特許庁自らが公知する形で注意喚起を行ったため、単なる与太話で済むようなレベルではなくなっていることが分かる。件数を見ても......なんだこりゃ、的なもの。

要は金銭の負担が発生しない「手数料支払わずとりあえず申告」「抵触するような本来の持ち主が接触して交渉のアプローチをしてきて、お金になりそうならば手数料を払って申告が通るようなステップに入る」的な手法。まぁ、特許庁が言及している通り、正当性の無い申告の場合、手数料を払ったところで無理があるんだけど、出願されているのをチェックしてあきらめる事例もあるとのこと。

一昔前に流行ったドメインキーパーと発想的には似ているのだけど、ドメインは取得に相応のお金がかかるのに対し、今件では申告するだけならロハなので、始末に負えない。


数件ならともかく、万単位での申告、しかも単年で無い以上、何らかの意図を有しているのは明らか。仕組みの上で不備がある、手数料の支払いを求めるなり担保金の提供が無ければ受け付けないようにすれば良いのではとの発想も、商標法や商標法条約絡みで難しい。

世の中には色々な人がいる。自分の存在を誇示したくて、非常識なことをする人もいる。漫画版の「GATE」で語られていたセリフ「馬鹿はな、んな馬鹿なってことを平気でやるんや。常識捨てなあかんで」が思い起こされる。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年5月18日 07:09に書いた記事です。

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