時給15ドルとロボットへの置換と

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以前時給15ドル以上運動やコンビニの店員さんの多忙周りでも触れた、アルバイト界隈の時給の最低ラインを法的に規制し、そのラインを高めていくと、金額面で代替手段が存在する場合にはそちらに置換されてしまうのではないかという話。それを危惧する人がいたというのがニュースになっている。

時給15ドル云々というけれど、実際にはそれ以上にコストがかかる。求人のための諸経費とか、育成用のラインの運用。さらには人間を雇用し続けるためのさまざまな金銭的負担とリスクの存在。それを考えたら「1時間15ドル」が置換のラインではなく、その2倍位が判断ラインとなってしまうのかもしれない。

ボーカロイド周りでも以前触れた気がする「初音ミクは最強の歌手。なぜなら人間の歌手のようにスキャンダルを起こすリスクが無いので、その分安全でコストも抑えられる」的な話。場所の問題とかもあるのだろうけど、将来的には自販機が大半の対応をして、その運用に数人が張り付くぐらいになるのかなあ、という気もする。イオン系だかの大型スーパーのレジみたいな感じ。


単純作業化できるものはコスト削減、リスク軽減のために無人化・自動化されていく。人は現行技術では自動化が難しいもの、多様な対応が求められるものなどへの専任と、自動化機器のメンテナンス要員だけが必要になる。コストを重視していくとそれが正解になってしまう。アマゾンの倉庫が良い例。付加価値の低い仕事は機械にとって代わられ、その機械より安いコストで無いと雇う意味がないと判断される。

一方でそのようなシステム化、合理化が進むと、元々付加価値をつけられるような技術があまり無い人が、技術を有して人として雇われる状態になるまでのプロセスにおいて、働く場が少なくなってしまうのだよね。かつてそのような立ち位置でも働けた場所は、すでに機械がお仕事していることになるから。

仕事にはサービスや物品の製造だけでなく、従事者に技術習得や労働対価を得るための場であるとする別の意義があるのだけど、それが薄らいできているのが現状なのかもしれない。プロは居るけどプロを目指そうとするアマチュアが参入できない、的な。

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このページは、不破雷蔵が2016年5月27日 07:20に書いた記事です。

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