リアルとリアリティは別物...リアルにすればするほどゲームは面白くなる、わけではない

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これはグラフィック周りでは随分と昔から言われていた話ではあるのだけど。特に現実の物事を再現してゲームと成す、シミュレーション要素のある作品で言える事。あまりにも現実離れした内容はプレイヤーに現実味からの距離を感じさせてしまうのだけど、リアルにしすぎると逆にホンモノっぽくはなるけれど遊びとしてはつまらないものになってしまう。上では「リアルとリアリティは違う」との表現がなされているけれど、当方が以前から使っているのは「シミュレーターとシミュレーションゲームは別物」ってところ。

現実を忠実に再現する必要があるもの、例えば自動車や宇宙船などのシミュレーターの場合は、極力実物と同じ反応が示され、タイミングが要求される必要がある。そうでなければシミュレーターの意味が無い。他方、それ単独でゲームとして楽しむ場合は、リアルさとゲーム性のバランスが必要。

これは当方も体験したのだけど、一時期F1のゲームで「どこまで実物の操縦に近づけるか」が競われたような時代があって。末期になると非常にリアルではあるのだけど、ほとんどの人が完走するのにはロノロノ運転でないと無理というゲームバランスとなってしまったことがある。シミュレーターとしては成功だけれど、ゲームとしては失格。まぁ、上手い人はそれでも巧みにハンドルを切っていたけれど。まさにそんな感じ。

学術的、訓練の上では極力ホンモノへの距離を縮めることが目的だけれど、ゲームの場合はホンモノっぽさが求められる。数万人の軍勢同士の戦いなら、本当に数万人分の装備や行動性向、体力などまで計算するのではなく、それこそ内部的にはサイコロ1つを振った結果で判断しても、リアルさが演出できればそれで良い。

無論そのような創りをする場合、ホンモノに対する検証は十分以上にする必要があるし、巧みな演出は欠かせない。それはまさに舞台劇、映画の創りのようでもあるのだな。あるいは最近流行の、アクションフィギュアによる情景作り、静止写真漫画のようなものにも共通する部分があるかもしれない。

            

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このページは、不破雷蔵が2016年4月11日 06:57に書いた記事です。

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