国語能力が欠けているのか、それとも作為によるものなのか...昨今の切抜き・編集「報道」を見て

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特定の事案を取り上げることは別の機会に回すとして(例の講演とか、生放送での逆意に取れるテロップとその訂正事案とか)。昨今、大本の情報を編集する際に意図が違えるものとなったり、逆の意味を持つ形で伝える事案が多々確認されているのを見て、報道界隈、特に新聞やテレビにおいては、その制作関係者において「国語力が壊滅的にダメになっている」「『確固たる目的』のために日々少しずつ嫌がらせの類的な行動を、自分達の編集権限でやっている」的なものが、あるいはその双方が生じているのかなあ、と思わざるを得ない。

いずれにしても本来の「報道」ではやってはいけない話。また、それらを想起させるコンテンツが視聴者・読者に伝えられているということは、それなりの上層部局にまで同じ状況が浸透しているか、あるいはチェック機能が働いていないことになる。「現場の暴走で、力不足で」という言い訳は通用するかもしれないけれど、それを出すようでは組織全体の存在意義まで疑われてしまう。


問題なのは①②いずれ、さらに双方だったとしても、そして指摘されている③「責任が希薄」が加わったとしても、「報道」の存在意義は著しく損なわれてしまっている事実を裏付けしている。事象を簡易に素早く分かりやすく、そして正しく不特定多数に伝える事が、報道の責務に他ならない。そのために有しているのが不特定多数への情報伝達手段であり、それらの貴重な手段を有し活用し、不特定多数に便益を与えている公共性があるからこそ、さまざまな特権も与えられる。

「情報の不特定多数への周知」は、まだ高齢者を中心に権威付けの観点も合わせ多分に優位性はあるとはいえ、絶対的なものではなくなってしまっている。そして簡易に素早く理解しやすく、そしてなによりも正しく伝える能力に疑問符が、それこそ秒速16連射レベルで投げつけられる事態が次々露呈している。問題なのは媒体、ツールそのものでは無く、そのツールを利用して流す情報を作る、制作に携わる人たちの能力。ツールそのものの性能が悪い、おかしな挙動をする云々という話では無い事に注意。

そのような状況だからこそ、各自携わる人たちが身を律して「報道」を立て直す意識を持ち、行動をしなければならないのに、むしろ「報道」の権威とツールを悪用して、核心的利益の追求や政治的策謀のために使い潰そうとしている。わがまま三昧を繰り返し、注意を受けると「権利の侵害だ」と騒ぎ立てる。奇妙な状況には違いない。「お前は何を言ってるんだ」的な。


これは以前から指摘しているのだけど、世間一般に言われるところの「インターネット」と「新聞」「テレビ」って違うのだよね。概念レベルで。今件も合わせ、問題視している「新聞」「テレビ」は新聞の紙媒体そのものや、テレビ受信機、放送システムなどについてではなく、それらのツールを用いて不特定多数に提供されるコンテンツ、そしてそのコンテンツを作る各企業やその業界。インターネットと呼ばれるものは、テレビや新聞のように、配信されるコンテンツに関して何らかの業界を作っているわけでもなく、インフラに過ぎない。

上で指摘されている「メディアの劣化」は、実のところ「メディアの中の人の劣化」であり、「システムとしてのメディアの劣化」ではない。むしろシステムとしては格段に進歩している。そしてインターネット云々ってのはシステムであり、「メディアの中の人」として同列視はできない。テレビも雑誌も、そのコンテンツをネットにも載せてるからね。だから「ネットの方がマシ」というのは、ちょっと錯誤が生じてしまっている。

新聞やテレビの(報道としての)問題は、構成員の、配信されるコンテンツの質の問題であり、新聞やテレビそのものの仕組み、インフラ、システムの問題を意味しない。画質をもっと上げろとか、3Dで触感も体感できるようにしろ、という指摘じゃないでしょ?


前から言及しているけれど、これも一理あるのかも。確認する方法は無いけれど。中の人の劣化と実情の暴露が累乗的に効果(?!)を発揮しているのが現状では無いのかな。

要は、ちゃんと与えられた責務を果たし、仕事をしろ、ということなんだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2016年3月14日 08:00に書いた記事です。

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