ネットゲーム上のアイテムやゴールドを配信企業が直に現金でやり取りできる仕組みを提供することの恐ろしさ

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昨日早朝にツイッター上のタイムラインに上がってきた事案。スマートフォンのアプリゲームを運用している会社が、同一法人として別サイト上で、そのゲームに係わる各種アイテムの現金売買(RMT。リアルマネートレード)の仲介をしていたという話。約一日で各方面に周知、非難殺到、一時的な閉鎖から全面閉鎖へとの流れとなった。

詳しいことは専門家が今後色々と精査していくだろうから、今件ではさらりと。

指摘の通り、今回の「プレマ」の事案は、賭博行為そのものと見なされても仕方がないし、今までグレーゾーン的な取り扱いで済まされていた事案に思いっきりガソリンをかけて火をつけたような状況。しかもアプリゲーム方面だけに限らず、エンタメ全般にまで影響を及ぼしかねない。要はパチンコの景品交換所がパチンコ店の店内にあり、かつ同一企業が運営し、さらに他のパチンコ店の出玉を元にしたコインも現金化してしまう......といった解釈でいいのかな。そりゃまずいだろってのは容易に理解はできる。

この辺りの問題は、突いたら色々と大変なことになるのは誰の目にも明らかなので、業界全体では随分と注意深くやってきたはずなのだけど、いきなり突っ走った感は否めず。法務担当はなにをしていたのか、的な。


運用していた会社Donuts側にはこのサイトに係わるリリースは見つからないため、いつ始まったのかは確認できず。ただ、アーカイブでたどると去年の12月21日前後にオープンしたらしい。

現在「プレマ」に関する多くのお問い合わせをいただいており、各方面への影響を考慮しサービスを停止いたしました。改めて法的な部分を精査し、今後の対応について検討しております。


ゲームプレイヤーがゲームに費やした時間の対価を得る方法を確立し、ひいてはプロゲーマーがスポーツのように成立しやすい状況を創出してくことを目的としたサービスとして「プレマ」をリリースいたしました。その際に、いわゆるRMTにおいて問題となっていた詐欺行為を防ぎ安全な取り引きができるようにしておりました。

しかしながら、自社運営ゲームのアイテムがプレマ上で流通することが問題となる点が示唆されたため、閉鎖といたしました。

なお、開始後間もないこともあり、現時点までに成立した取り引きはありませんでした。すでに出品いただいていたお客さまにはご不便をおかけし申し訳ございません。


で、結局今朝までに該当サイトは閉鎖。「成立した取引は無かった」とのことだけど、それを証明する手立てがない以上、嫌疑は付きまとう。

閉鎖に係わる理由説明について、「僕たちは悪くない、意義のあることをやっただけなんだ」的な言い訳が行われているけれど、逆に法的問題や過去の事例に関して精査能力が無いことを暴露してしまったようなもの。コンプラとかどうなっているのかな、という感は強い。

よくある「現状で誰もやってない画期的な仕組みを考えたぞ!」と関係方面に相談せずに突っ走ったけれど、実は「先人がやり尽くして『これはダメだ』か『規制に抵触する』判断で誰もやってないだけだった」パターンなのかもしれないな、今件は。法務云々は勿論だけど、該当方面に詳しい人、経験のある人が意思決定部分に一人でもいれば、ダメ出しはされていたはずなのだけどね、ホント。

今のスマホアプリ業界って、この辺りがかなりザルというか、やらかしちゃった者勝ち的なところがあるのかなぁ、という懸念も多分にあったりする。あまりグレーゾーンで悪さを続けていると、全体に大きな網がかかり、明確な仕切り分けがなされてしまうんだけどなあ。

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このページは、不破雷蔵が2016年1月15日 07:45に書いた記事です。

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