ああ、そういえば確かに。消費税率と印税の話

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「書店に送っても」って時点で「あれ? 書店からのオーダーに合わせて中継ぎから書店に送ってるのではないの?」と思う部分もあるけれど、低い印税率はあちこちからあまり期待されていない云々ってのは何となくわかる。結局印税の分だけ出版社の取り分は少なくなるから、「取り分が少なくなってもその書き手、作品は留めておきたい」と思うのか「このラインが引き止められるコスパだな。これ以上企業側の取り分が少なくなるようなら、引き留めておく必要はない」と判断するのか、要はその思惑が多分に反映されている。そしてその思惑は営業なり書店にも多かれ少なかれ伝わる、共通化している感じ。

まぁ、昨今は書店側も色々と独自リサーチができるので、営業がプッシュをしなくても、売れ筋に関しては相応に対応すると思うのだけど(それでもやはりプッシュはあった方がいいけどね)。

で、指摘されて気が付いたのだけど、そういや消費税率は現在8%。本の印税(書き手に渡る成功報酬率。大体は印刷冊数×定価×印税率。場合によっては実販売部数が対象となる)と大よそ同じ。内容や出版社のルール、各種条件で変わってくるけれど、大体1割前後。これが有名どころの大先生で、どうしても自社に引き留めておきたい場合には上乗せされ、出版社が厳しくなって来たり、優先順位が下がると、率も下がる可能性がある。賃金みたいなもの。

すでに現時点で「消費税率より印税率が低い」ってパターンも少なくないだろうけど、10%に引き上げられたらそのパターンはもっと増える。色々ともの悲しさを覚えるのも、大いに理解はできる。


これは以前にちょいと触れた「仕事の安請け合いと市場全体の首を絞める行為」に似ているかな。

ただ、経験則として、自前の単価交渉を行って引き上げることに成功すると、その分仕事の量が減らされるというリスクもある。作品の質やその他行程、実績よりも、単純にコストパフォーマンスを優先して仕事の割り振りを采配するケースが無いとは言い切れない。「この人、単価が上がったから、この部分への発注はコスト高となるからやめよう。別の、もっと低単価の人に」的な。

それ故に、他の人が代替できないようなオンリーワン的なものを自分で磨く必要があるし、そのような形で干されても「ご飯が食べられないので、ならば別の所からお仕事もらいますね・注力増やしますね」といえるような、複数の選択肢は日頃から設けておくべきなんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月13日 06:56に書いた記事です。

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