料理レシピの王道「クックパッド」の存在と、玉石混淆化による使い勝手の変化と

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CGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)の仕組みを用いたレシピサイトとしては国内最大手となり、ポータルサイトですらそのパワーにはかなわず手を挙げてしまった、比類なきレシピサイト「クックパッド」。料理系検索をしても必ず上位にずらりと並ぶし、料理そのものの充実感は日本最強であろうし、数々の料理系アンケートでももっとも頼りになる存在として認識されていることに違いは無いのだけれど......

指摘の通り、ノイズが多くなってきて、玉石混淆な状況であることは否めない。

最近は専用のプロによる企画コーナーも増えて来たけれど、大よそCGMの持つ定めとして、そして料理レシピという特性も合わせ、そのレシピが正しいか否か、そして正しいとしても良いものか否かを見極めるすべはあまり無い。たくさんの「創りました」レポートがあればそれなりに検証は可能だけれど、ね。


指摘の通り、食材、調理用素材や調味料、調理機器を提供している企業がサービス的に提供している各種レシピは、多分に自社のアピール部分もあるけれど、同時に味などはそれなりに安心できる。なぜなら、酷いモノを提供すれば、自社の沽券にかかわる問題となるからだ。まぁ、海自のカレーレシピはその筆頭(!?)みたいなもの。


実のところ、こんな意見は案外多い。この問題って結局、検索エンジンにおけるネイバーまとめやまとめサイトにおける、情報のノイズが増えて、検索結果が汚くなる問題と同じなんだよね、根底的には。情報そのものは多いに越したことはないのだけど、その中から欲しいものは限られた量でしかない。その欲しいものを取得しようとする際に、情報を精査する側の精度が落ちてしまい、まともな推奨ができなくなってしまっている。いわば「クックパッドリスク」的な。料理の検索全体としても、クックパッドそのものとしても。

まぁ、クックパッドそのものを否定するわけではないけれど。混ざりものが増えて使いづらくなっている、料理レシピを欲しい人にとって邪魔な存在となりつつある、そう考える人が増えているのも事実。むしろ上記に挙げた、食品企業などが提供しているレシピを縦横的に連動させて集約し、さまざまな条件で検索できる企業レシピポータルみたいなものが求められているのだろうな、という気はする。

......すでにあるかな??

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このページは、不破雷蔵が2015年11月 2日 08:04に書いた記事です。

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