MRJの燃費、超スゴイ...あれ? 間違ってはいないけれど困ったチャンなグラフの話

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今件に関しては以前も何度か類似事案に触れたこともあるし、描き手側の気持ちも分からないこともないとは思うのだけど、ちょっとそれはルール違反だよねって感は否めない、典型的なサンプルとして後々まで伝えられてしまいそうな、ある意味歴史的なグラフとなりそうな感がある。

MRJの燃費に関する優秀さを示すグラフ......ではあるんだけど、20%強の効率化を示すグラフで、ぱっと見のグラフの長さが従来機の1/3以下となっている。でもグラフの下限が70%なので、実はこの下にはあと2倍以上の棒部分があるはず。

まぁ、減少幅が数%しかない場合はこんな感じで下限をゼロとしないグラフを生成しておかないと、変化そのものが分からないってこともある。ただその時には縦軸の下限にゼロで無い事を注意するマーキングをするなり、変化率をグラフ化した方が分かりやすい。このグラフでは数字に目が留まるよりも先に、グラフの長さに注目が集まる・印象が残るから、「すげぇ、MRJって従来機の1/3以下の燃費なん?」的なイメージがついてしまいかねない。そんなにすごくないですから。


似たようなやらかし事案は企業プロモーションでは結構見受けられるし、今件も実のところ第三者ではなく三菱飛行機のやらかし事案だったりするのが頭痛のタネ。いや、間違っちゃいないんだけど。それをやると品位を疑われるよ、みたいな。

やや余談だけど、この画像の一次ソースを探す時に検索でひっかかったのが、ネイバーまとめや悪質系まとめサイト。でもどれもこれも該当画像のソースとして提示されていたのは、リンク切れのURLやら三菱飛行機のトップページて、該当ページでは無かった。ホント、検索の上でのノイズにしかならないよなあ、と再確認した次第。

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このページは、不破雷蔵が2015年11月18日 07:52に書いた記事です。

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