新作ボードゲームをキックスターターで創り上げる、結構相性の良い話かも

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金銭的なリターンを求める通常のファンドではなく、ファンによる支援活動的な募金的行為をファンドスタイルで行うシステムを提供するキックスターター。募金周りのプロモーションで「自分の行為の成果が分かるようにしたい」という需要が極めて高く、そしてそれを反映させた仕組みには多くの募金が集まることは昔から指摘されていたけれど、それを上手く活かした仕組みだな。

で、そのキックスターターを使い、ボードゲームを新規作成するってのが、海外では結構行われているらしい......ことを、今件で当方は初めて知った。そしてなるほど感が脳内を支配した次第。

日本では一時期大いに流行った時期もあるけれど、今ではマニア層の趣味程度に落ち着いてしまっているボードゲーム界隈。市場規模はどれぐらいかな? ともあれ、人生ゲームとか将棋・囲碁のような超メジャーなもの以外は、国内だけでは市場展開は結構難しい位の規模しかないはず。でも海外ならば事情は大いに異なる。


キックスターターで投資をした見返りとしては、そのプロジェクトへの参加の証が色々とリターン代わりに用意されるわけだけど、それをボードゲームそのものにすることで、通常の市場展開がなされているボードゲーム同様に購入するのと同じ形となる。投資額を積み増しすれば、色々と特典も追加される。これがテレビゲームなりパソコンゲームになると製作費も山ほどかかるのでハードルも高くなるけど、ボードゲームならばそこまでは必要ない。似たような感じで、カードゲームならばすぐに出来そうだ。

以前触れたこともあるけど、素晴らしい技術を持つ絵描きの方がオリジナルキャラクタによる色紙なりキャラクタグッズを創り、ヤフオクや専用サイトで販売するスタイルもちらほら出てきている。物を創作する技術があれば、あとは注目され需要を集めることで、商品として体現化できる機会は随分と増え、ハードルは下がっている。

大手メーカーの商用品的なものとなるとまた別であるし、利益第一主義で考えるのならば発想そのものが別ベクトルになるけれど、それこそ同人誌の即売的な見方、切り口から、キックスターター的なサービスの利用方法を考えるのもアリなのかもな、という気はする。ツイッターがアメリカ向けに導入する予定の政治家向け少額献金機能とか、アマゾンのギフトカードシステムとか、色々と組み合わせると、もっと色々なことができるような......そんな気配が感じられるね。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月15日 06:29に書いた記事です。

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