学校内での組体操による人間ピラミッドが本来のピラミッドと同じ意味を持ちつつあるのではとの仮説

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一部ネット界隈で出回っている「戦前の軍隊周りの学校ですらこの程度に過ぎなかった」云々って写真は、それ1カットしか今の所露出されていないし、引用元の明記も無いので、それのみで昔はこうだったと判断して良いのか疑わしいところもあるから留保するとして(話の中にはどうもチアリーディングとごっちゃになってる部分もある)。

生徒周りの話もちらほらと聞き及び、その内容を見る限りでは、生徒自身としてはやる気では無いとの話が多く、むしろ教師、そして運動会などのイベント当日にそれを見に来る大人の方がイケイケドンドン的な感はある。当方も4段だか5段の組体操によるピラミッドを中学生の時にさせられた記憶があるけれど、良い思い出は無かった。言葉通り上の人の体重でとても「重いで」ぐらいな感じ。

文科省側でも指導内容に無いとなると、惰性的に続いているから、伝統だからリスクを覚えても止められないってのもあるのだろうけど(止める場合はこれまで推し進めてきた人たちを否定する事になりかねない)、それだけでは段々と高度なものになっていくのには説明ができない。

やはり子供をしっかりと統制させている、しかもこれだけ高度なものを創らせるだけの高度なコントロールを成しているという、お披露目的なものがあるんだろう。まぁ、学校の生徒全体での団体行動ってのは得てしてそんなものだ。要は「見栄」。

と、なれば高さが高いほど高度な技術を要求されるから、それが完成した時のアピール度、学校や先生側の鼻も高くなる。これって本物のピラミッドと同じじゃん? という発想。

でもピラミッドは指摘されている通り、そして事案が多数発生している通り、事故のリスクは高い。ならばマスゲームなり人文字でもいいんじゃないかな、という感じはある。人文字の場合は同じ高度から見ても文字が分からないので視覚的には劣る所があるし、マスゲームもそれに近い。同高度にいる大人にアピールするためには、高度をつけられるピラミッドの方が良いという「仕組み」があらためて理解できる。


ただ、ちょっと調べただけでもリスクは容易に把握できる状況に違いは無い。ピラミッドに代替しうる、安全な手法があれば「危ないのでピラミッドは無しにしてこちらに変更」とシフトさせることもできるんだろうけどね。チアリーディングでのピラミッドはまた別物だし、なあ。

「伝統だから」と反論するところがあるのなら、「ならば伝統に立ち返り、段数は極めて低いものにしませう」と切り返すのが無難なんだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月 3日 08:28に書いた記事です。

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