テレビ放送とアニメソフトと字幕の話

| コメント(0)


先日まで何度か触れた、アニメの本放送の視聴率はそこそこあり、原作も結構さばけたけれど、ソフトが売れないんじゃ、ゴルァという話。それに絡んだ事案として、「ソフトでは字幕が出てこないので、買う価値が無い。テレビ放送では字幕が出るから、それを録画して事足りてしまう」という意見があった。

字幕を必要とする人は全体比では少数派に違いないけれど、需要減退の一因である事も事実に違いなく。テレビ放送時と同じように出力の切り替えができる仕組みがあればいいんだけど、それは可能なのかな。可能なら、先行記事で挙げた「海外語の字幕付きを同時展開することで買い手の領域を拡大する」にもつながると思うのだけど。予算? コストをかけずに販促できるなどと考えるべきでは無い。


テレビ放送時の字幕にはいくつかパターンがあり、放送局側で用意されるパターンもあるらしい。いずれにせよ、ソフトに字幕を盛り込むとなれば、相応にコストは上乗せされる。またエンドカードとか提供バックは版権周りも問題なのかな。

ただ、その辺りの問題を少しずつクリアしていけば、アニメソフト販売の不調もちょっとずつだけど改善はしていくと思う。無論販売価格とか形状(大きさ)の問題は根本的な部分での切り替え、発想の転換が求められるだろうけど。

やっぱり多いんだよね、「かさばりすぎて邪魔」って意見。そりゃ、場所を取らない映像配信にシフトしたくなるし、別の作品たけど無料で場所も取らずに楽しめるから、そちらでいいやって考えになるのも、分からなくはない。とびきりの、対価を出しても良いような作品として仕上げる工夫が山ほど求められる。色々特典をつける方法は簡単で分かりやすいしあちこち周辺を巻きこめるのでビジネスにもしやすいけど、ユーザーがそれを求めているのか否かってのを、もうちょっと考えた方がいいような気もする。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年10月 2日 07:24に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「ネット上の情報を集約して人物関係図を創り、状況の把握を行う方法」です。

次の記事は「朝日新聞などの新聞記者のソーシャルメディアが炎上しやすく、際立った発言が繰り返される理由を考える」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30