ツイッターのブログパーツなどのカウンター廃止は11月20日までで確定

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米Twitterは、ツイート/フォローボタンウィジェットのリニューアル実施時期について、11月20日までに完了する予定であるとアナウンスした。同社はリニューアルについて9月に予告した時点で、実施時期を「来月」(10月)としていたため、少し伸びたかたちだ。

以前開発者向けのリリース的な形で伝えられていた、ツイッターの外部サイト向けのブログパーツ的なツイートボタンに連動して配される、カウンター数。具体的にはそのボタンが配されているURLを含むツイートがどれほどなされているかを示す、注目度的な指標であり、結構重宝されていたのだけど、その廃止が11月20日までと具体的な期日が呈される形となった。多くのパーツ提供サービスでは9月末時点で取り外していたこともあり、大きな混乱は無いはず。

一方で上記指摘のある、ツイッター側から語られたツイート数の廃止理由については、色々と不安&疑問があったりする。一部では「指標を変えて有料化して企業に売る」との指摘もあるけど、まぁそれは実際に起きてから色々と検証されるとして。挙げられた理由「リソースのコスパ的問題」「出ている値が正しい評価の指針にならない」には、色々と首を傾げざるを得ない。

コスパの問題は、リソースを割かねばならないのは当然として、利用者が得られる便益とそこから想定される間接的な便益(利用者の維持など)と、廃することで消費しなくて済むリソースとを天秤にかけて、どちらが大きかったのかな、と。

そして指標周りの方は「正しい評価を示していないから」との認識はあくまでも一つの見方にしかすぎず、言い換えれば「自分達が思う方向性の評価でないから」とも理解できてしまう。これって、mixiが少しずつ公開値を削っていき、最終的にほとんど数字的な開示をしなくなったのと同じパターンなんだよね。そしてツイッター自身も少し前から、少しずつ「自分達が考える評価の視点には合致しない」との理由で、いくつかの開示データを伏せるようになっている。

公開企業の決算内容のような法的開示義務がある類のものではないけれど、この類の話って、往々にしてネガティブスパイラルに陥る過程だったりする。ビジネスモデルの確率に右往左往している状況は理解できるけれど、方向性を見失ってあさっての方向に走り出さないことを願いたいところではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年10月 8日 07:21に書いた記事です。

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