「なぜ放送しない」「正確でない」「不安をあおる」「うるさい」自治体の防災無線と情報提供、相反する意見

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防災無線を流さなかった理由について、市は職員が何度も川に出向いて堤防が決壊することはないと判断したことや、深夜の放送で逆に不安をあおることを挙げる。


過去には防災無線の放送で市に「うるさい」「子どもが起きた」といった苦情もあり、放送しても大雨で正確な情報が伝わらないことも懸念され、市はメールの配信サービスに登録した市民に避難所の開設や東武線せんげん台駅の冠水状況などを送信。避難勧告と判断した場合は防災無線や広報車などを使って情報を伝える予定だった。


ただ、市内のり災証明受け付け件数は17日現在で床上浸水241件、床下浸水102件、車など6件に上った。市民からは「なぜ防災無線を放送しなかったのか」という声も上がった。


当方の居住地域にも防災無線の類があり、夕方になると子供達に向けて暗くなるから帰りましょうね的なお話や、光化学スモッグ注意報の発令などを教えてくれる。選挙カーでわけのわからない妄言を聞かされるよりは億倍役立つので当方は気にしていないのだけど、中にはうるさいだのなんだのと文句を言う筋もあるようだ......って先行する「子供の声がうるさい」的な話と近しいものがある感じがするのは当方だけかな。

で、先の鬼怒川などでの大水の際にも、防災無線が成されなかった地域が一部であり、それが問題視されている。で、詳しい話を読んでみると、単なる怠慢では無く、過去において防災無線に関する否定的な意見が寄せられており、公的機関側が及び腰になってしまったという事由があるようだ。これってあれだよね、気象庁の天候に係わる中長期の予報とか、大雪や火山や地震周りの話でもよく聞くようになった気がする。


大よそこれに尽きるかと。加えていえば、元々この類の「うるさ型」な苦情は存在していたけれど、それが増殖拡散される機会は少なく、また「なに言ってるの?」的なツッコミもあった。けれど昨今ではその「うるさ型」の意見に乗る形で叩きに乗じる動きが、それこそ報道各方面でも増えており、公共機関の責任問題にまで発展しかねない状況もよく見られるように。そして【「嘘をつくのは低コスト、嘘を検証するのは高コスト」非対称性の宇宙大原則】と同じような話で、ツッコミの方がコストがかかるので、概して「うるさ型」の声のみ拡大されてしまう。びくついてしまうのも仕方がない。

やはり周辺がもっと積極的に、今件ならば「なに言ってんの? 聞こえなければ防災無線の意味が無いでしょ?」と「うるさ型」にツッコミをしていくようにするしかないのかな。あと、「うるさ型」の声を肯定し助長するような報道や「知識人」には意見を挙げていくとか。

...まぁ、無論。放射線周りの話とか、火山活動関係で、不用意な、多分に確率論や期待値計算を無視した話を持ち出して煽るような話を肯定するわけではない。それを言い始めたら先日の「暴れん坊将軍」のネタ話ではないけれど、毎日のように「隕石が降ってくるかもしれない」と警告をしなきゃならなくなるものな。

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このページは、不破雷蔵が2015年9月27日 08:15に書いた記事です。

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