「説明不足」というマジックワード

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これは端々でちらほら触れている覚えもあるのだけど、ピンとくる表現だったので覚え書き。本当に説明が下手な人による説明だったり、説明するべき時間をはじめとしたリソースが不足していてあれこれが抜けていたり(例えば自動車免許取得の際の講習所での勉強が全過程で3時間しかなかったら、説明不足と言われても仕方がない)、本当に説明が足りないこともあるけれど、同時に同じ位、あるいはそれ以上かもしれないけれど、説明を聞く気が無い、さらには説明する内容に同意するつもりが無い場合でも、「説明不足だ」として反論する筋がある。ほら、先日まで国民の代表たる大人たちが繰り返し語っていたでしょ? あれと同じ。

「説明不足」にはその内容として、「本当に説明の時間や材料が不足している」の他、「単に聞く気が無いので聞いていないから、聞き手にとって説明時間はいつまで経ってもゼロ」「聞き手が聞く内容に満足していないので、自分の想い通りの説明がなされるまでは、説明時間はゼロ」のパターンがある。つまり「説明不足」との言葉は傍から見れば、説明する側が悪い、説明する努力が足りないように思えてしまうけれど、説明を受ける側のエゴ、ワガママが多分に影響している場合もある。タチが悪いのは、その区別が第三者からはつきにくい場合が多いこと。

これを「交渉術だ」として評価をする場合もある。ただしこのような手法を用いると、次からは「この人には説明しても無駄」との判断を下される。まぁ、大抵は低評価。理解する力も無く、妥協の模索もできず、単に反発すれば良い、「説明不足」の錦の御旗を振りかざせばよいと考えている筋合いなのだな、と思われる。だだをこねて泣き叫びながら床に転がっていればお菓子を買ってもらえると思うお子さま。


今件は医療現場でのお話だけれど、実のところ上記で示した事例をはじめ、そこかしこに似たような話はある。「説明不足」のキーワードは多々勉強になるけれど、その内容をじっと見据えて、本当に説明不足であって足すべき説明内容が存在するのか、それとも単に聞く耳持たないだけなのか、「俺様の思うがままにならないからその存在は認めない。だから説明にはならないから説明不足」なのか、見極める必要がある。前者は大いに拝聴して説明を足し、説明そのものの充実に役立てることができるので双方ともお得になるけれど、後者二つの場合は往々にしてリソースの無駄となる。まぁ、無視をするか切って捨てるのが無難であろうし、より多くの人の便益を生み出すのだろうな。

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このページは、不破雷蔵が2015年9月25日 08:06に書いた記事です。

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