鉄道の「痴漢です」「みんなの勇気と声で痴漢撲滅」ポスターの件で

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2015年に入ったにも関わらず、今なお前年版のポスターも見受けられる、関東エリアの鉄道事業者間の痴漢犯罪撲滅キャンペーンに係わる啓蒙ポスター。多数の、というわけではないけれど、ちらほらと定期的に回ってくる意見として、このポスターに関して、頭が悪い、痴漢行為者及びその予備軍がこのポスターを見て踏みとどまるわけがない、法的用件をずらりと並んで強圧をかけた方が良いなどの話がある。要はペナルティを明確化することで、押しとどめさせようというものだ。

一理ある......ように見えるけれど、実のところ、その考えは正しいとはいえない。駅のポスターにそのような法的文面を書いたところで、目に留める人はどれだけいるのか。行為者あるいはその予備軍的な人はさらに読まないであろうし、読んで押し留まるようなら最初からしていない。そもそもポスターの類は、足を留めてじっと隅から隅まで読むことは前提とされていない。閲読を余儀なくされる説明書の類では無いのだから。

ポスターは概して、単純で明確、分かりやすいフレーズの方が好ましい。パッと見、印象で理解ができるようなもの。そしてこのポスターに限れば、対象は行為(予備軍的な)者というよりは、その他大勢の利用客への啓蒙が大きい。該当行為へ積極的に対応し、被害者自身も声を挙げることで、即時対応される環境が一層期待できる。すると間接的に、行為者へのストッパーにもなりうるという次第。

表示されている文字を単純化しているのも、パッと見で済まされるポスターならではの特徴。人ってそんな記憶力が良い方では無いからね。瞬時の判断でさらに読み進めるか、次に関心を移すかを決める。長いものはよほど興味があるものでないと素通りしてしまう。ヤフーのタイトル一覧が13文字以内ってのも有名な話。あと、これを悪用した事例も現在進行形でいくつか。以前言及したけど「徴兵制」「ヒトラー」「戦争法案」「独裁」などが好例。

なので、本来ならこのポスターの文字は「痴漢」のみでOKですらある。本当は。中央にでかでかと。ただそれだと不意味感が強いので、会話仕立てにしている。ただし、各セリフは極力短く、ぱっと見で状況が分かるように。そして一番強く押したい部分は大きな文字で。今ポスターなら、被害者が声を挙げてくれなければ周囲の対応も出来ないことから、女性の声が一番ビッグなものとなっている。

まぁ、痴漢をする側、その予備軍に効果のあるビジュアル、コピーがあるのなら、それを使うのも一案なのだろうけどね。そのようなものがあるとは思えないし、上にもある通り、そもそも論として読まないからねえ。

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このページは、不破雷蔵が2015年9月22日 09:16に書いた記事です。

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