たまご価格と安いか高いか論と

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鶏卵相場が異例の強い展開を見せている。例年なら下げ局面となる3、4月が堅調で、現在の価格は5年間で2番目の高値水準となっている。国内の供給量が減っていることが主な要因だ。外食大手が卵を使うメニューを提案したり、外国人観光客の増加が消費をもり立てたりと、活発な業務需要も影響している。

先日の【「卵が高値をつけているのは、円安のせいだ、政策のせいだ、政府のせいだ」とつまみ食い的印象論の怖さ】の話、後日談。話の軸は微妙にずれて、卵そのもの価格動向がメイン。何だか思った以上に反応が多く、こりゃガソリン価格の動向同様に、毎月卵価格や牛乳価格の動向も追いかけた方が良いのかな、などと自分の肩の荷を増やすようなことをもやもやと考えたのはさておくとして。

業界新聞の分析によれば卵価格の上昇は先の記事にあるような需給のタイミング的な上下に加え、円安のための輸入価格の上昇に伴う輸入量の減退、ファストフード店の商品展開による人気ぶり、コンビニ弁当の需要高、さらには海外の観光客の需要増加など、やはり色々な要素が値を上昇させる要因として重なっているとのこと。円安も要因だけれど、一因でしかない。


もっとも昨今の高値は、ある意味高値では無く、適正価格化なのかな、という気もする。むしろこれまでが安すぎた。例のもやし事案と話は似ている。そりゃ買う立場からすれば安いに越したことはないけれど、先の「インフラ周りのリソースが空から降ってくる」考えと同じで、そんな話は実際には無く、何らかの形で人が携わっている以上、そのコストも考える必要があるわけで。

需給バランスが変化して、安値に移行できるような状況になっても、今の価格位で維持されれば、生産サイドも随分と楽になるのではないかな。

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このページは、不破雷蔵が2015年9月22日 07:41に書いた記事です。

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