映っている数は同じだけど多く見える写真詐欺......というか圧縮効果のテクニック

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当方は実経験や他の歴史上の写真を見た上で、経験則として知っていたのだけれど、こうやって説明されるとなるほどなと思わせる話。要は、コラージュやらの加工細工をしなくても、撮り方次第で写真で与える印象を随分と変えることができるという話。先行する記事でもちらりと触れている、脳内の情報補完効果ってのも用いているのだろう。

上記の例なら実在している機体数に変わりはないし、何らおかしなコラージュはしていない。けれど左側の写真は機体がぎっしりあるように見えるし、右は随分と閑散とした場所でちんまりとしかいないように見える。

これ、「圧縮効果」っていうんだな。名前自身は初めて知った。オマケのフィギュアなどを撮る時にもカメラを接する形で撮影することにより、ぎっしり感を持たせたり、さらにはアングルを調整して大きく見せるようにするってのは、見栄えを良くするためによく行う手法ではある。


これも屋外写真を撮る時にはよくある話。同じ造型を撮っているはずなんだけど、随分と印象が違ってくるんだよね。この辺りは勉強を積んだ上で経験を重ねていくしかないんだろうなあ......。

気を付けねばならないのは、このテクニックを悪用して、写真に妙な意図を持たせてしまう事。純粋に商品紹介とかならともかく、ね。印象操作が発覚すると、写真そのものの信ぴょう性が吹き飛んでしまうのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月31日 06:54に書いた記事です。

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