図書館は憩いの場であり逃げ道である。逃げ場があるってことが分かるだけでも随分と救われるものだよね

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公的機関の公式アカウントによる発言としては、大胆だな、クレームが来ないのかなという懸念もあったけれど、大よそ好意的な解釈がなされているようで一安心した事案。学校における生活の、閉塞感的な、閉じた社会の中で息苦しさを覚えるようなあの独特の、監獄のようにすら思える心境は誰もが多かれ少なかれ感じた経験はあるはず。場合によっては心の臨界点を超えてしまうかもしれない。

そのような状況に陥りそうになった時に、非常に役立つのは逃げ場所の存在。駆け込み寺......というと表現がちょっと違うかもしれないけれど、もしどうしても駄目な、耐えきれない状況になった時でも、逃げだせる場があると認識しただけで随分と気が楽になる。実際に逃げ出しても、図書館なら色々と二次的問題が生じる事も無い。学校における保健室に近い存在、かな。

また、図書館は基本的に、他人に束縛されるところがないってのもありがたい。誰にもツッコミを受けず、多数の人がいるのだけど、自分だけの世界を構築できる。安心して一人きりでいられる時間、空間ってのが、時として非常に大切に思える場合って、結構あるんだよね。


今件の話に絡んで、学校の先生が図書館に乗り込んで、生徒を引き戻しに来るのではないかとか、おせっかいな大人が声をかけてせっかくの「自分だけの空間」に割り込んでくるのではないかとの懸念もいくつか見受けられる。それはそれで確率論的にはゼロではないのだろうけど、図書館が改めて公知することでそれに気が付く生徒による便益と、学校側が「増えるかも」ということで引き戻しにくる状況の増加とを天秤にかけると、やはり公知は必要かな、やった方がいいんだろうな、というのが当方の認識。

そりゃ確かに図書館としての公的見解としては、問題視する面もあるかもしれないけどさ。この類のは見方、とらえ方次第で、大いに評価をすることで、マイナス面も吹き飛んでしまうような気はする。

それと先生......も含めた大人も......ありなんだろうな。昔の駄菓子屋さんが単に駄菓子を売る場所以上の意味合いがあったように、図書館にももっと色々な意味を持たせても良いかもしれない。元々あったのかもしれないけれど。


ちょいと蛇足っぽいけど、こんな話も添えておく。何かのヒントになるかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月27日 07:48に書いた記事です。

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