観光客に限らず許可を得ない限りは畑に入るな...ジャガイモの病害虫「ジャガイモシロシストセンチュウ」を北海道で確認

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農林水産省は19日、北海道網走市の畑でジャガイモ生産に大きな被害をもたらす病害虫「ジャガイモシロシストセンチュウ」を確認したと発表した。


国内での確認は初めて。害虫が付着したジャガイモを食べても人体に影響はないが、根に寄生し養分を吸い取るため、広がれば、収穫量が大きく減る恐れがある。農水省は同日、北海道庁に土壌の移動防止などの対策を徹底するよう要請。発生範囲を特定する調査を開始した。北海道産の種イモは、植物検疫で害虫が付着していないことを確認している。8月上旬に農家から報告を受け、農水省が植物防疫官を派遣し調べていた。発生経緯などは不明。


ジャガイモ周りの騒動と言えば昨年のアメリカでの労使交渉の長期化で輸入が一時的に混乱状態となり、フライドポテト不足が問題視されたのを思い起こすけれど、今件はそれとは別次元の話。現時点では発生・侵入経路は不明なれど、非常にやっかいな病害虫が確認されたとのこと。

それを受けて農家の方のお話。観光客に限らず、イレギュラー的な礼儀作法を知らない人は確率論的に一定率でいるので、数が増えれば当然「おいた」をする人の絶対数が増える可能性はある。それが例え一人でも、広範囲に渡って悪影響を及ぼす可能性が生じてしまうのが、この類の病気や害虫の話。

当人自身が知らなくても、周囲が知っていれば押しとどめることができる。一人でも多くの人に侵入をしたらいけないってことを知ってもらう必要はあるよね。......いやもちろん、そもそも論として、病気や害虫の問題があろうとなかろうと、他人の土地に勝手に足を踏み込んだらいけないのだけど。


農水省の資料などを見ても具体的な場所が明記されていない。まぁどのような場合にでもそれ位の配慮は成されて欲しいのだけど、どうも今回は無用な手間を増やしたくないとの思惑もあるようだ。宮崎の口蹄疫問題では、「当時」の政府の担当大臣の手腕も一つの原因ではあるけれど、報道勢が被害を拡大させた可能性の高さが指摘されているからねえ。自由には責任が伴うってことを知らずに自由だけ振り回すと、他の多くの人がより不幸になるっていう、一例でもある。

感染経路が特定できないと再発の可能性も出てくるのでそちらも重要だけど、まずは封じ込めに全力を尽くしてほしい所存ではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月21日 07:17に書いた記事です。

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