英仏の海峡トンネルに不法移民が殺到してイギリスが混乱している件

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中東やアフリカなどの紛争地を逃れ、フランスから海を越えてイギリスに渡ろうとする不法移民が急増しています。こうした移民たちは英仏海峡トンネルに侵入し、物流が混乱するなど、イギリス経済にも影響が出始めました。


イギリスと海峡を挟んだフランスの港町には、アフリカ・中東から紛争や貧困を逃れてきた移民が押し寄せていて、イギリスにわたるため先月29日にはおよそ2000人が海底トンネル内に侵入しました。その後も「英語が通じる国」に渡ろうとする移民が後を断ちません。ヨーロッパの経済にも影響を及ぼしています。


少し前に流行った架空戦記小説では、ヨーロッパ本土の混戦で本土から難を逃れようとする避難民と、その対応がし切れずに頭を抱えるイギリスとの間で対立が深刻化し、イギリス側が海峡トンネルを爆破してしまうという話があった。「もしも」という設定でならありうるのだろうけど、海峡トンネルを使ってフランスからイギリスに......という状況が現実にありえるのだろうか。かつてのベルリンの壁における、東ベルリンから西ベルリンのように。

......などという思いをはせざるを得ない事案。先日の「EU内部の調査で移民問題がクローズアップされている」との話にも密接に連動する事案。

注意しなければならないのは、イギリスに渡ろうとする移民がフランス国内のフランス人では無く、中東やアフリカからフランスを経由してイギリスに渡ろうとする人たちだということ。その理由が「英語が通じるので」。

物流の遅滞に伴う損害が1日あたりで480億円との試算がでれば、安全保障閣僚会議を開くのも通りというもの。

欧州委員会では7月末付で加盟諸国国民計3万人以上の世論調査結果「PUBLIC OPINION IN THE EUROPEAN UNION」を発表していますが、その結果によると直近の2015年5月時点で「EU全体としての懸念」として選択肢の中から2つを選んでもらった結果としては、


移民...38%
経済状況...27%
失業...24%
公的債務...23%
テロ...17%
物価高...9%
犯罪...8%

などとなっており、移民問題への懸念が非常に高いことが分かります。

今回のイギリスでも移民問題は36%、経済は30%、失業は20%とあり、最大の問題として注目しています。

さらに「回答者の国において」の同様の設問では、EU全体では失業が42%、移民が23%ですが、イギリスに限れば移民が35%で失業の22%を上回り最大値を示しており、国内問題としても重要視していることが伺えます。


との解説もしておいたけれど、イギリス国内の市民ベースでも、移民問題には深刻な懸念が生じている。

先の調査結果も合わせ、色々と日本でも他山の石としなければならないニュースには違いない。

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このページは、不破雷蔵が2015年8月 5日 08:10に書いた記事です。

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