日経新聞の広報パンフレットに使われているグラフに驚愕

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先日FTの買収を発表した日本経済新聞(日経)。その日経の対外広報用のパンフレットに書かれている自紙の特徴の解説グラフの一つ。書かれている数字そのものはともかく、このような恣意的な見せ方をする描写は、やっちゃいけないタイプの一つ。素直に真横の折れ線グラフなりにすればよいのに、手前に近づくような形で新しいデータを挙げていくと、より一層昔と今との差異が大きく開いているように見えてしまう。遠近法的な、ってところ。

スペース的にこうせざるを得ないのならまだしも、これはどう見ても「手前の、最新のデータが昔と比べて超大きい」ってのを錯覚させたいがための手法だよね。

それに解説の文言も色々とおかしい。


「日経だけを読む人の比率=日経に広告を出さなければ届かない人の比率が増えた」とはあるけれど、それは日経新聞全体を読む人に対する割合でしかなく、人数とはまた別物。さらに指摘の通り、個人ベースで購入する比率よりも、事業体で購入する比率が他紙と比べて高いであろう日経を、他と同じような感じで表現するのはどうなんだろう。これだったら「日経読者における単紙読者比率」が判明しているのなら、日経の部数をかけあわせ、「日経に広告が掲載されなければ届かない層の人数」の推移を明記した方がアピールになるんじゃないかな。

まぁ、いずれにせよ、自社商品の広報宣伝用媒体に、このようなグラフを使う時点でほめられたものでは無いのだけれど。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月25日 06:45に書いた記事です。

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