日経がイギリスのフィナンシャル・タイムズを買収した。いや、マジで

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日本経済新聞社は23日、英国の有力経済紙フィナンシャル・タイムズ・グループ(FT)を買収することで同社の親会社である英ピアソンと合意した。8億4400万ポンド(約1600億円)で全株式を取得する。メディアブランドとして世界屈指の価値を持つFTを日経グループに組み入れ、グローバル報道の充実とデジタル事業など成長戦略の推進につなげる。


FTの創刊は1888年。世界有数の経済・ビジネスメディアとして影響力を誇る。日経はアジアを中心とするグローバル情報発信に力を入れている。両社は記者、編集者をはじめとする人的資源や報道機関としての伝統、知見を持ち寄り、世界的に例のない強力な経済メディアとしての進化をめざす。


【欧米主要五紙に見るリーマン・ブラザーズ破綻の衝撃】などでも紹介している、イギリスの経済系新聞社、フィナンシャル・タイムズ。FTとの略名で知られており、数少ないオンライン版の有料会員制サービスで大成功を収めている新聞。内容が対価を支払うのに見合うものだとの評価があるのだろうし、良い情報には積極的にお金を出すとの欧米気質にもマッチしたのだろう。

で、そのFTを日経新聞が買収。日経新聞をFTが買収では無い。今朝起きて一番びっくりした感じ。何のジョークかエイプリールフールかと思ったけれど、当事者すべてが肯定のリリースを出しているし、夢でも幻でもない。提携とか共同会社の設立でもなく、買収。

でも1600億円が安いのか高いのか。ちょっと微妙なところ......と色々と探していたところこんな話が。


日経としては随分と大きな賭けに出たのかもしれない。FTのノウハウが日本でも活かせればいいんだけど......と思ったけど、よく考えたら別に日本のみで云々ってことは考えなくてもいいのか。日経のコンテンツをFTのノウハウを使って、FT自身でもいいし日経海外版で流してもいいのか。いや、日本では有料デジタルコンテンツって、海外と比べて伸びにくいから、どうしたもんかなと思っていたのだけど。

問題は日経のコンテンツが海外で受け入れられるかいなか、なんだよねえ。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月24日 06:29に書いた記事です。

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