無人移動型兵器としてのドローンを個人開発した話

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動画を公開したのは同州の18歳の学生。父親によると、大学の授業のためにドローンを作成したという。けが人はおらず、アメリカでは個人が趣味でドローンを使用する場合の規制はなく、学生は逮捕や拘留はされていない。


兵器としてのドローンと、航空写真などの商業用ドローンとは別物ではあるのだけど、結局どちらにも流用ができることから、境界線は曖昧。商業用ロケットも軍事用ロケットも行き着くところは似たり寄ったりだし、軍用機でも軍用として開発されたものをちょいとばかり仕様変更して民間ベースにしてしまうとか、商船として建造されたものを軍艦として転用するってのは良くある話。

で、今件ではアメリカでは個人ベースでの利用において規定が無いドローンと、所有利用について問題が無い地域ってこともあり拳銃を用い、双方を組み合わせて、ドローンによる遠隔操作的な攻撃が出来る無人攻撃機的なものを創ってしまい、それをさらに動画として記録し、世界に公開してしまった。

作り手は法的に問題は無いとする一方、兵器化したものの作成とそれを不特定多数に披露したことに関する良し悪しは、大いに論議されている。そりゃそうだ。これがありなら非常に由々しき問題が生じ得る。個人で作って「これ、どうなの?」と当局に問い合わせるのならまだしも、それを不特定多数に披露してしまったのだから。誰かが考えるようなことではあるけれど、これが物理的な弾丸を放つ銃では無く、化学薬品や細菌の類ならどうなのか......とかね。だったら大量の爆薬をドローンに装着して、対象物に直接ぶつければ......ってそれはまさに軍事用のドローンと同じ。

似たような話は日本でも出てくる可能性は否定できない。そりゃ銃の所有は禁じられているけれど。今件に関してはアメリカの当局側の対応に注目したいところではある。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月23日 07:25に書いた記事です。

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