オモシロ話は得てしてパターン化される消耗型のコンテンツであることが分かる図式

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元々この類の話は一定量存在していたし、需要も相応にあるし、中には事実も少なからず存在するのだろうけれど、多分にエンタメ的なフェイク、作り話があるってのが実情なところ。また、語っている本人にはホンモノのように思えても、実は思い違いでしかなかったってのも良くある。

それがネットの普及に伴い匿名による投稿が山ほど出てくることで、この類のオモシロ話の展開量はケタ違いに増える形となった。ある程度事実っぽい設定を行い、文筆のスキルが相応にある人なら、人の注視を引き寄せるだけのリアリティのある話を構築できる。自分の話で複数の人がリアクションをしたり、あちこちで話題に登っているのが認識できれば、自己存在のアピール欲を充足させることができる。匿名だってかまわない。ああ、自分の話がこんな形で取り上げられてるってのが分かれば、今日のご飯も美味しくいただける、みたいな。

で、この季節になると増えてくるのが、霊や超常現象的な情景を描いた怖い話、中でもそれらの現象に遭遇しやすい肝試しの話。修学旅行などで布団に入った後に皆でかわすレベルの話だけど、いつの世でもつい注目してしまう。でも多分に自分自身がこれまで見聞きしてきた話が頭の中にテンプレとして組み込まれているため、それに近しい話が作られてしまう。結果として、こんな感じのテンプレが出来てしまう。

以前J-POPの歌詞でも似たようなチャートを紹介した記憶があるのだけど、これに乱数で具体的な名詞が入るようにして、それぞれの名詞にある程度連結性を持たせて違和感がないような仕組みを作れば、怖い話メーカーなんてのもできそうな気がするな。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月21日 07:16に書いた記事です。

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