子供には大人が持つ分別が無い。だから大人から見ればイレギュラーな行動をする可能性がある

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先日【子供の飛び出し事故の実情をグラフ化してみる】でも触れた、子供の飛び出し......というか飛び出しに限らず、大人には理解しがたい、想像も出来ない行動を突発的にするという事案について。中には病症的に落ち着きが無い、突拍子もない行動をする場合もあるようなんだけど、病症云々とは別次元の問題で、子供は大人が理解しがたい行動を平気でやらかす。

なぜなら子供には、大人が持つ「常識」「ルール」「倫理」「分別」が無いから。正確にはそれを日々の生活の中で学んでいる・構築している最中だから。

上の事例では、大人なら「道端に落ちている飲み物は汚い、何が入っているか分からないので、手をつけるのは厳禁」と分かっている。でも子供にはそんな常識も情報も持ち合わせていない。仮に保護者が何度か教えていても、それを一度で完全に習得するとは思えない。また、単に飲食物があれば口に含みたい、食べて試してみたいとの好奇心もあるのだろうし、そのような深い考えすらなく、口に含めそうな物体があれば入れる的なレベルでしかない可能性もある。ルールが無ければ人は本能のまま行動する。子供を健やかに成長させたいのなら、周辺の気苦労は人一倍のものとなる。


子ども用のハーネスやら命綱やらライフリンクやらってのは、先日紹介した記事でも大人しい情景のカットしかなかったんだけれど、それだからこそ「子供をペット扱いするな」的な反発心を持つ人も出てくるのかもしれない。けれどその機能を発揮する、必要性を覚えるのは、まさにこんな時。大人ならば同様の状況下でも「あれはゴミだから無視して良い」「自動車が来ているので危ない」との認識が出来るけれど、子供はそこまでの事前情報や周囲への注意力を払う能力がまだ十分でない。さらに好奇心が(本能レベルで)旺盛なので、注意を寄せた対象への注力が過度になり、その他へのリソースが思いっきり削られてしまう。

結局、「ハーネスは保険みたいなもの」「子供は大人が想像しないような行動をする」。この2点をしっかりと大人が皆、理解する必要があるのだし、見栄などよりももっと大切なものがあることを考えれば、子供向けハーネスは否定できないと思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年7月15日 06:55に書いた記事です。

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