手掛けていた素材の作品が突然アウトになったら? 外注の絵描きさんの防衛手段

| コメント(0)


完全に権利買い取り、作者であることのアピール不可という取り決めならともかく、多くの作品においては絵を描いた人が誰であるかが公知され、技術を世に知らしめる機会になる。まぁ絵ってのは得てして個性が出るものだから、名前を隠すよう指示されても、ほどなく判明してしまうもの。昨今では制作会社の方も色々と関連商品展開周りもあるし、積極的に誰が描いたかを公開するようになる。

ただ、これは商品が実際に世に出た場合。世の中には企画段階でコケたり、制作途中で無かったことになるってのが結構ある。問題はその時に、素材を提供していた側がどうなるか。ギャラが支払われないってのは問題外だけど、関連する、制作した素材の扱い。この辺りは性善説で物事を考えていると、ことごとく裏切られるのが世の常なので、知識の一つとして知っておくとよい。


企業内内作の場合は製作スタッフの対外公知は意味が無いし、ギャラはしっかりと出るけれど、外注の場合は発表されて初めて意味が生じてくる。契約の際に企業側があるいは渋顔をするかもしれないけれど、作り手側は自分の権利をしっかりと主張する事が大切だな。

これって文章でもいえること。絵と違って文の場合は個性が出にくいから、出版された作品を見てさらなる仕事につながる、営業みたいな役割を果たすってのはあまり無いのだけれど、「予定してたけど企画がホールドされたのでしばらくお休み」なんてことになったら、もやもやすることに違いは無い。ましてや文章の場合、対価自身も支払われないなんてことも十分あり得るからねえ。

関連記事             

コメントする

            
Powered by Movable Type 4.27-ja
Garbagenews.com

この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年7月 3日 07:11に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「ツイッターで複数の画像が同時アップされた時に画像を保存する方法」です。

次の記事は「「新幹線火災で運行停止が3時間なのは遅すぎる」との自動車評論家先生のお言葉」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

* * * * * * * * * * * * * *


2021年6月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30