実数値算出係数は0.07。その算出方法とは......

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雑誌の公称部数が盛り盛りで、印刷証明部数と比較すると数倍異なるってのは良く聞く話。営業上の問題とか、広告の折衝の際の駆け引きの上で必要になるとか、色々と理由はあるけれど、誠実では無いし、契約の上でその数字を使った場合、法的なレベルで問題が発生しうる。詐欺になるからね、下手すると。

で、先日のデモンストレーションに関しては、主催者側が10万人との数字を出し、例の煽情戦場ジャーナリストな方も記事タイトルにその数字を堂々と用いる始末。ただ、武士の情けとかいう話はさておき、そのアゲアゲ底上げ的な数字を振り回してあちこちに強弁している状況を見るに、ツッコミを受けても仕方がない感はある。

ただ、一過性の情報ならともかく、蓄積され繰り返し精査され、マルチメディア方式で情報が提示される現在においては、非常識な底上げは逆に関連する内容まで含めて、真偽性を疑われることになる。

「戦場ジャーナリスト」の件にしても、現場で実情を観た上で、10万人との数字を記事タイトルに使う所業をしてしまったら、これまで自称している「戦場で実態を観たから自分の言はすべて正しい」なる主張がすべて音を立てて崩れてしまう。実際に足を運んだかもしれないけれど、主観や特定の立ち位置の意見を鵜呑みにして伝えて来たんじゃないか? と疑われ、これまでの実績が音を立てて崩れてしまうことになるんだよね。


今件の場合なら、主催者側発表が10万人、警察側発表が6000から7000人。多く見積もって7000人側を採用するとして、盛り盛り度は大体14倍強。見方を変えれば0.07をかけることで、実体に近い値が出る事になる。まぁ、1ケタ水増ししただけでも正気を疑われかねない感はあるのだけど......。それを良し、するのであれば、それはそれで仕方ないのかな、と。第三者がどのような判断を下すかはまた別の問題だけど。

「もうほとんど終わってます」と答えられて、実はまだ7%程度しか済んでいない状況だと分かった場合、どう思う? 1000部も売れた人気作です、と言われたけれど実態は70部しか出ていなかったと知ったら、どんな感想を抱くかな。

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この記事について

このページは、不破雷蔵が2015年7月17日 07:47に書いた記事です。

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