ドローン空撮に絡んだガイドラインのパブリックコメントが募集中でござるの巻

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総務省は29日、撮影した映像をインターネットに投稿することを前提に小型無人機「ドローン」を飛ばす場合のガイドラインの案を発表した。住宅の撮影を原則禁止とする。グーグルの道路映像と違い、塀より高い位置から撮影できるうえ、高解像カメラや360度レンズ搭載など映像機器の高性能化を考慮してプライバシー保護に厳しい判断を示した。7月29日まで意見を募集して今夏にもガイドラインをまとめる。

今件応募が行われているのはガイドラインそのものであり、法的な縛りとはまた別......ではあるんだけど、ガイドラインを元に各種法整備や取り締まりも行われると考えて良いので、実質的な法の根幹部分と考えて良い。

記事や具体的なガイドラインの案を読む限りでは、現行法と照らし合わせ、抵触しそうな部分にはあらかじめ予防線を張る形で、その予防線の集大成としての形と見ることができる。「これぐらいいいじゃん?」と思う人もいるかもしれないけれど、その「これぐらい」がどれぐらいなのかの線引きをしっかりとしておかないと、少しずつ線を自分にとって有利な方向に引っ張っていくってのは誰の目にも明らかではある。

ざっと見渡すと「日本には住宅があちこちにあるので、飛ばせる場所が制限される、陰謀だ」という話もある。なぜ住宅がある場所での飛行が制限されるのかが説明されている上でそれを語るのなら、プライバシーを無視した発言としか言いようがない。

先日の「事件」と、その後の規制制定の動きの際には、いくつかの方面で規制反対の声が上がっていた。今件のパブコメにどのような反応を示すのか、意見が行われるのか、指針案への論理的かつ合理的な賛否の提案がなされるのか。注意深く見守りたい。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月30日 06:58に書いた記事です。

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