デジタルの作業超過と身体の負担と変調と

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病名をあえて付けるなら「フルデジタル病」。


デジタルは確かに便利です。何回でもやり直しがききますしどこまでも細かく描けます。
しかし最近の液晶タブレットはサイズも大きい上モニターに比べ目から近い場所で作業をするのでやはり負担は大きいと思います。勿論これは人によるので朝から晩まで使ってるフルデジタルの漫画家さんで体調まったく問題ないよという人も沢山いるのは事実です。


詳細は引用先で書かれているので、じっくりと読んでもらうとして、ざっくりとまとめると、作業のフルデジタル化へのシフトを果たしたところ、心身共に異常な状態が発生し、それがだんだんと酷い状態になり、消去法での結論として導き出されたのは「フルデジタル化の負担によるもの」。そこでデジタルとアナログを使い分け、さらにデジタルの利用そのものも制限したところ、心身共に状況は回復。さらに作業効率面でもアップが実現したという、まるで通信教育の広告のような結果が。

これ、腕や指の腱鞘炎(パソコン指腱鞘炎)とか、「反復運動過多損傷(RSI:Repetitive Stress Injury)」って話は随分と前から指摘されてはいたんだけど、それの複合的な影響が体現化したような感じがする。今ではデジタルでの作業は当たり前となったけれど、それが無かったほんの数年前の状態の視点で見ると、これほど体への負担が大きなものは無い。

ツールとしては便利で色々なことができるようになったけれど、それは同時に判断・操作する情報量が増えたことを意味する。身体が、精神がそれに対応し切れれば良いのだけど、そう短期間に順応するような進化......的なものが可能かというと、ちょっと首を傾げるところもある。


相性や作業環境、作業プロセス、元々の特性、その他可変パラメータが余りにも多すぎて汎用化は難しいのだけれど、一つの可能性として指摘されている「パソコン、インターネットにおける作業が疲労を圧縮化させ負担を大きなものとする、オーバーヒートさせかねない」ってのは十分考えられる。想定事案の一つとして認識しておき、その症状が起きたら今件のようなパターンを想定の上での高優先順位に位置付けて検証するってのはありだろう。

合わせて、普通に作業、仕事をしているつもりでも、疲れが取れない、身体に変調を覚えるなんてことがあったら、デジタルから離れる行程を意図的に設けてルーチン化したり、積極的にアナログな休暇を差し込んだり、気持ちの切り替えを行う(スマホやネット上のゲームってのはダメよ、結局脳や体を使う場所は似たようなものだから)ってのも必要なのかなあ、と思ったりする。

知識として覚えておいて、損は無いよね。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月22日 07:36に書いた記事です。

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