「お客様は神様です」。だからお客はワガママやってもよい、わけじゃない

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景況感の変化を受けて色々と小売業界でもこの類の話が持ち上がるようになってきた。モンスターカスタマー的な話とか、乱暴狼藉な振る舞いをするお客の事例とか、それでも我慢すべきではないかとの正論ぶった主張とか。そのような話の流れでよく出てくるのが、この三波春夫氏の「お客様は神様です」との言い回し。神様なんだから何をやっても文句はいえないだろ、とするもの。

でもこれってそのような使い方は実の所、誤解釈だったりする。語源側の説明でも上記の通り、お客側の姿勢のガイドラインでは無く、応じる側の姿勢を求めたものであり、さらにいえばお客の横柄さを肯定するものでもない。


さらにいえば、お客サイドなり第三者が「お客様は神様なのだから、売り手側は黙ってろ」と主張してくるのなら、上記の通り「その態度はお客自身が考えている神様の有り様なのですか」と突っ込まれかねない。自分の信奉する神様は、お客にこのような態度を示していると、売り手や第三者にアピールしていることになる。それでいいのかな? そう突っ込まれたら、それでも傍若無人な態度を続ける人がどれだけいるだろうか。


こんな発想も可能。「商品を購入してくれたとしても、あなたの採る態度はまるで貧乏神、疫病神のようなもの。貴方が信奉する神はそのようなものなのですか?」と問われる可能性があることを忘れてはならない。......まぁ、それでもいいって人も中にはいるのだろうけど。

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このページは、不破雷蔵が2015年6月15日 07:29に書いた記事です。

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