スマホがあるってのは悪質なメディアに対し実はもの凄い武器を持ってることになるんだな

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これは以前本家サイトの【報道される側の一次情報公開のススメ】で説明した話。取材をする側の情報精査・公知能力に大きな疑問が呈されるようになってきた......というか、もしかすると元々そんなレベルの技能でしかなく、それがネットの普及で情報共有がなされる場が設けられ、次第に暴露されてきただけなのかもしれないけれど......ことに連れ、取材を受ける側、情報発信のネタ元になる側も、その取材の様相を記録しておくべきだとの主張。

ネットそのものと情報発信器材の普及は報道のハードルを下げ、既存報道媒体の存在意義と価値を大きく揺るがせていることは何度か言及しているけれど、そういや確かに取材を受ける側においても、その情報発信能力を持つようになったのだから、保険をかけることができるわけだ。状況のコピーをとっておき、違う内容が相手から提示されたら、「それは違う、マスターではこうなってる」として実態を暴露できる。まぁ、例の吉田調書問題でも色々とあった構造と同じ。「嘘つくなよ、嘘をついたらそれを明らかにできる材料をこちらは持っていて、いつでも公知できるんだぞ」というプレッシャーを与えられる。


「賤(いや)しい力学」との表現だけど、元々従来型のメディアってその力学の上での組織には違いなく。いつの間にか清く正しく正義の下に行動を成す文化の立役者的なイメージを自ら盛り込んでしまっているし、一部にはその言葉を体現化する行為も果たしているけどね。世の中All or Nothingなんてのはどこにもない。

ああ、ちなみに。取材を受ける際に自らもその様子を記録する場合、最初に「当方も取材の様子を記録保全します。何かあれば当方自らでその様子を公知します」との宣言が必要になる。自分が取材を受けるってことは、相手からの取材に応じたわけだけど、相手がその様子を第三者に公知する可能性があるってのを認めているわけではないからね。まぁ、けんか腰に見られるかもしれないので「なんかすっげー嬉しいので自分もスマホに記録しておいていいですか? あとでようつべにアップして友達にも見せてあげようかなとも思います」的な言い方の方がいいかも。

でも多分に、そのような話をすると「ダメです」と拒否されるか、あるいは「ならばいいです」と取材そのものがチャラになる。色々と理由はあるんだろうけどね。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月24日 08:13に書いた記事です。

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