値上げと銘柄統合と......再びたばこに動きがあるようです

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日本たばこ産業(JT)は19日、紙巻きたばこの「エコー」や「わかば」など「旧3級品」と呼ばれる国産6銘柄を値上げする方向で検討に入った。旧3級品に設けられているたばこ税の軽減措置が、来年4月から段階的に縮小・廃止されるためだ。増税分がそのまま価格に転嫁されると、来年4月からの3年で最大1箱当たり130円程度の引き上げになる可能性もある。

先日相次ぎたばこ周りで動きがあった。たばこそのものは前の値上げから随分と日が経つし、消費税率引き上げに絡んだ実質値上げからも1年が経過しているので、そろそろ動きがあるのかなあ、と思っていた矢先の話。もっとも最初の値上げ周りの件は、まだ「検討に入った」という「報道」に過ぎず、リリースは一切なし。ただ今件については元々税率を低く抑えられていた銘柄について、それあかんやろ的なツッコミが以前からあったため、その批判に対応するまでの話(税率が他の銘柄と段階的に同じになることから、それに合わせた値上げ)。税率見直しはほぼ確定事項なので、今件値上げもほぼ決定かな、と。他の銘柄も......そう遠くないうちに動きがあるかもしれないので、アンテナは張っておかないと。

JT<2914.T>は20日、「キャビン」と「キャスター」をグローバル・フラッグシップ・ブランドの「ウィンストン」に統合すると発表した。サブプレミアムの価格帯でブランドを統合することで、効果的な投資も可能となる。「ウィンストン」ブランドとして味や香りのバリエーションが広がるため、欧米とは異なるし好のアジア市場を攻略する商品と位置付けている。

一方でこちらは公式リリースも出ている。ブランド名を変えてイメージを切り替えるってのは、以前も「マイルドセブン」から「メビウス」でも行っているし、ブランド名変更によるプレミアム感の付加ってのも同様の話。日本で「ウィンストン」のブランドがどこまでひろがるかは、今後のJTの力の入れようだろうねえ。

元々国内に限ってもたばこは「小さくて高価な嗜好品」との位置づけを強くしているので、高級ブランド化ってのはあながち間違っていないのかもしれない。

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このページは、不破雷蔵が2015年5月21日 08:04に書いた記事です。

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